2020年で生産を終了することが明かされたアウディの2シーターオープンカー「TTロードスター」に、フィナーレを飾る特別な限定車「ファイナルエディション」が設定された。
実は、この限定車は日本独自の企画だという。その背景には、日本とTTロードスターの深い縁が関係していた。
文:大音 安弘 写真:アウディ ジャパン
【画像ギャラリー】アウディTTロードスターファイナルエディションとその原点
有終の美を飾る特別な一台
アウディ ジャパンは、2020年7月14日、アウディTTロードスターの限定車「ファイナルエディション」を50台限定で発売することを発表した。価格は729万円で、9月15日より販売が開始される。
限定車は、2020年内で生産終了となる「TTロードスター」のフィナーレを飾るもので、カタログモデル「アウディTTロードスター 45TFSI クワトロ」をベースに、充実のオプションと特別仕様が施されている。
日本と縁の深いTTロードスター
実は、この限定車は日本独自企画だという。その背景には、TTロードスターの歴史を振り返る必要がある。
初代となるアウディTTクーペは、1995年のフランクフルトモーターショーでコンセプトカーが世界初公開され、1998年に発売。
同年に、TTロードスターのコンセプトカー「TTSロードスター」も世界初公開されたのだが、その舞台が、1999年の東京モーターショーだったのだ。
このため、限定車の仕様と装備には、「TTSロードスター」の様々なモチーフが取り入れられている。
エクステリアでは、コンセプトカーのボディカラー「ドロミテグレー」を彷彿させる専用色 のナノグレーメタリックを採用。
アルミホイールも、初代TTの装着ホイールを意識したシンプルなデザインの 専用 5 スポーク 19 インチアルミホイールを組み合わせる。
さらにインテリアも、コンセプトカーの面影を感じさせるイエローステッチの入る ブラウンの モカシン レザーで統一。
快適装備として、Bang & Olufsen の サウンドシステムを搭載するが、これは同ブランドが初代TTのインテリアパーツの一部を手掛けたことに敬意を払い、装着されている。
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