BMWの新型コンバーチブルであるZ4が初公開された。9月のフランクフルトショーで本格的な発表になるモデルだ。
コンセプトモデルとなっているものの、実質的には新型のデザインを踏襲したものとみられ、骨格を共用する新型トヨタスープラの姿も見えてきた。ベストカースクープ班の分析とともに最新情報をお送りしよう。
文:ベストカーWEB編集部/写真:茂呂幸正、BMW
■新型トヨタスープラと骨格共用の新BMW Z4から見える可能性
スラッと伸びたフロントノーズ、そしてリアトランクスペースはかなり短い。「ショートノーズ・ロングホイールベース」、まさにFRスポーツモデルの理想形ともいえる新型BMW Z4のスタイリング。
四隅に配置されたホイールを見るに、その運動性能の高さも垣間見ることができる。
BMW Z4は世界でも人気のコンバーチブルスポーツ。しかし注目すべき理由はそれ以外にもある。それは次期型のトヨタ新型スープラとのコンポ—ネンツ共有がなされるからである。
つまりホイールベースなどを含めて基本的にはこの新型Z4のプロポーションが、新型スープラと近似したものになる。
BMWの英語リリースによれば「短くなったボンネット、そして歯切れのいいオーバーハングが歴代のどのBMWのロードスターよりも、乗員を車体中央に配置する」とある。
このようなシャシーに関わるメリットはそのまま新型トヨタスープラに引き継がれる部分となろう。
内外装デザインは両社の裁量となり、新型トヨタスープラには異なったデザインが施される。
■トヨタに直6が復活 新時代の2JZとなりうるか
トヨタにも直6エンジンが復活するというのは、ベストカー本誌でも今年の4月に触れている。
しかしこれはBMW製のエンジンであり、2Lの直4ターボエンジンと3Lの直6ターボエンジンが搭載される。ハイブリッドもトヨタが熟成を進めてきたTHSは使われず、BMWの”e”系のシステム搭載の可能性が濃厚だ。
また残念ながらMTの搭載はスープラに関してはなく8ATとの組み合わせだ。BMWの”M”シリーズにはMT設定の可能性があるとは思うが、せっかくの「スープラ」復活なのに少し寂しい感じもする。これは今後の状況も見守りつつ、新たな情報があればご報告しよう。
サイズは全長4380×全幅1860×全高1295mm、ホイールベース2480mmとされている。重量は1350〜1450kgだ。80スープラを彷彿とするグラマラスボディで登場しそうだ。
気になるBMW Z4の詳細は9月14日からはじまるフランクフルトショーで発表となりそうだ。スープラは10月の東京モーターショーでの発表は見送り、来年1月のデトロイトショーでワールドプレミアとなる予定だ。
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