アウトランダーに続くPHEV第二弾はエクリプスクロスに追加!
三菱自動車は9月17日、SUVのエクリプスクロスにPHEV(プラグインハイブリッド車)を追加し、デザインを一新した改良モデルを、2020年度内に発売予定と発表した。
近年、燃費等の規制が強化されるなか、三菱は電動化の鍵ともいえるPHEVを、アウトランダーでいち早く実用化し、高い評価を受けていた。
それだけに大きな期待ができる半面、売れ筋のSUVのなかでエクリプスクロスはなかなか存在感を示せておらず、人気モデルになるためには様々な課題があることも事実だろう。
そこで、本稿ではエクリプスクロスPHEVの展望も含めて、その期待と注文をそれぞれ解説していきたい。
文:国沢光宏/写真:MITSUBISHI、編集部
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■伝統復活&デザイン刷新! エクリプスクロスに滲む期待
三菱自動車が間もなく発表となるエクリプスクロスPHEVのティザーを開始した。
成功していると言えないエクリプスクロスにPHEVを組み合わせても厳しいんじゃないか、と思いながら動画などをチェックしてみたら「少し流れが変わってきましたね!」。今まで三菱自動車の歴史から消えていたパリダカやWRCが復活しているのだった!
パリダカもWRCも三菱自動車のWebサイトを見る限り「そんなものなかった」という扱い。
なぜ世界の自動車史に残るような素晴らしい功績を隠そうとしていたのか全く理解できず。そもそもクルマの性能を追求しようというスピリットを失っていた? ブランドイメージすら薄れてしまっていたように思う。けれど突然復活したのだった!
もうひとつ。こちらはまったく不明なのだけれど、マイナーチェンジながら大きな前後のデザイン変更を行っているというウワサが流れている。
身体をシェイプするライザップのCMを見ると、同じ骨格の人なのに全く違う雰囲気になってしまう。次期型フェアレディZなど好例です。ボッテリして現行モデルと共通シャシなのに解らない人もいるほど。
エクリプスクロスPHEVもイメージチェンジしている可能性大。ティザーで公開されているシルエットを現行モデルと比べたら、フロントバンパーもリアバンパーもずいぶん違う。
スポーティな方に振ってきているのなら、パリダカやWRCをイメージに使う理由も納得できる。いや、走りを売りにしないのなら使う意味ないです。
■エクリプスクロスPHEVの中身はどうなる?
ここにきてヨーロッパで流行りつつあるのがスポーティなSUV。クロスカントリー車に近いところからスタートしたSUVながら、ここにきて販売台数増加。というか、セダンやステーションワゴンのユーザー層だけでなく、ポルシェやマセラティといったスポーツモデルを買っていた人達までSUVに流れてきている。
SUVの幅が広がり始めた、と言い換えてもよかろう。ココから面白くなります。さて。日産/ルノー/三菱自動車のリバイバルプラン、けっこう明確に担当を決めている。例えば、欧州Dセグメント(編注:後述のとおりエクストレイル等が該当する車格)は日産が開発担当になった。
当然ながら次期型エクストレイル、日産開発です。三菱自動車は日産ルノーのアライアンスの中でDセグのPHEV担当となった。
したがって次期型エクストレイルの兄弟車を三菱自動車はアウトランダーとして販売し、ルノーもルノーのブランドで売ることになる。同じく三菱自動車が担当のPHEVは日産でもルノーでOEMモデルとして販売することになる可能性大。
三菱自動車だけで販売するなら開発予算も限られるが、3ブランド用であればまぁまぁのお金を掛けられます。
3ブランドのスポーティ&環境対応SUVという位置づけだと考えると、けっこう重要なポジションだったりする。
当然ながらアウトランダーPHEVの基本コンポーネンツは使うものの、味付けなど大きく変わってくるハズ。特に走行性能を期待していいかもしれません。実際、前述の動画、最後はグラベル全開の走りシーンでしたから。
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