スズキ ハスラーに続き、ダイハツ タフトも登場! 活況の軽SUV、なぜホンダは出さない?
SUV人気がますます拡大するなか、先陣を切って軽自動車のSUVを送り出したのはスズキ。2014年に誕生したハスラーは予想以上の人気を得て、今年1月にフルモデルチェンジ。人気車として定着した。
そうした状況を見るや、ライバルのダイハツも今年6月にタフトを投入。また、三菱もeKクロス、eKクロススペースを送り出している。
そんななかホンダは軽SUVをラインナップしていない。人気が見込めそうなこのカテゴリーになぜ新車を出さないのか? その理由を自動車評論家の国沢光宏氏が解説する。
文/国沢光宏、写真/HONDA、ベストカー編集部
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■過去を見るとホンダも遊べる軽自動車を作っていた
ホンダは白ナンバーの、いわゆる“登録車”が販売台数を落としていることもあり、今や軽自動車を主力としたコンパクトカーメーカーに転換するしかなくなったように思う。
けれどN-BOX以外のヒット車に恵まれない。真面目に作ったN-WGNも、10月の販売台数は8位のミラと10位のアルトに挟まれた9位。決して順調とは言えない。
本来なら3つめの柱となるべきN-ONEながらずっと低空飛行。間もなくモデルチェンジするものの、中身はN-WGN&外観が旧型N-ONEのまんまで20万円の値上げ。
こらもう売る前から失敗するのが誰にでも予想できる。ホンダ製軽自動車の販売台数は、大雑把に言ってダイハツやスズキの半分。日産+三菱自動車チームに迫られている。
そんな状況のなか、期待されるのはタントやハスラーのようなSUV志向の“楽しいクルマ”だと思う。過去を見るとホンダも遊べる軽自動車を作っていた。
古くはバモス。イギリスの「ミニ・モーク」をパクッたモデルで、なかなか可愛らしい。20年くらい前は大失敗ながら『Z』というミドシップのSUV風モデルをラインナップした。
ホンダの中でもSUV風のモデルを作りたいという声はあるようだ。いや、もしかするとすでに開発中かもしれないが、少なくとも今後1年で販売する計画を持っていない。
なぜか? いろいろ取材してみると、大きく3つの「作らない理由」を聞く。いずれも「なるほど」と思える反面、それはクルマ作りが上手じゃないからだとも感じる。
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