コロナ&カリーナの光と影 トヨタのビッグネームの系譜がまた途絶えた!!

コロナ&カリーナの光と影 トヨタのビッグネームの系譜がまた途絶えた!!

 

プレミオとアリオンが3月末で生産終了

 昨年トヨタは今年3月末でプレミオ、アリオン、プリウスαの3車種を生産終了することを公表している。プレミオはコロナ、アリオンはカリーナの後継モデルで、栄光のコロナ&カリーナの系譜が途絶えることになる。かつては日本車の中心的存在だったのに、いつから輝きを失ったのか? その光と影にスポットを当てていく。

文/片岡英明
※ベストカー2021年3月26日号より転載

【画像ギャラリー】コロナ&プレミオ計13代とカリーナ&アリオン計9代の系譜を一挙公開!!


■すでにコロナもカリーナも存在しないが、いつから輝きを失ったのか?

 ダットサンの対抗馬として1957年5月に投入したのが、トヨペット「コロナ」だ。クラウンの下のクラスを受け持つファミリーカーで、’59年夏に登場するブルーバードとは宿命のライバルになる。両車は半世紀にわたって「BC戦争」と呼ばれる熾烈な販売合戦を繰り広げた。

コロナが初めて販売ナンバーワンに輝いた3代目は若者からも大人気
コロナが初めて販売ナンバーワンに輝いた3代目は若者からも大人気

 コロナがベストセラーカーの座に就くのは、’64年秋に登場した3代目の時だ。洗練されたデザインに加え、日本初のハードトップや使い勝手のいい5ドアセダンなどを投入し、マイカーブームに火をつけた。また、女性層のハートをも射止めている。人々を魅了したコロナは、55万台を超える販売台数を記録。これ以降はコンサバな設計を貫き通し、保守派のファンを上手に引きつけた。

 コロナとともに忘れることができない個性派が「カリーナ」だ。’70年12月、カローラの上のスポーティセダンとしてトヨタ店に送り出された。プラットフォームやパワートレーンはセリカと同じだったから「足のいいやつ」という謳い文句が評判を呼んでいる。

 ’72年12月、2ドアハードトップと4ドアセダンにDOHCエンジンの1600GTを設定。こだわり派のヤングの取り込みにも成功し、販売台数を伸ばした。

 後半は排ガスや安全対策、オイルショックなどの対応に追われたが、上手に対応し、7年近くも第一線で活躍を続けた。

 この時期のコロナは4代目だが、上にマークIIを設定したため穏やかな性格になっている。

5代目コロナは、安全性能と排ガス対策をメインにまじめなクルマ作りに徹した
5代目コロナは、安全性能と排ガス対策をメインにまじめなクルマ作りに徹した

 ’73年8月に登場した5代目は予防安全を前面に押し出し、衝撃吸収バンパーや警告ランプを組み込んだOKモニターを採用した。

 コロナ、カリーナ両車とも排ガス対策にも本腰を入れている。

次ページは : ■コロナ、カリーナとも日本人を魅了し続けた

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