三菱自動車の旗艦「新型アウトランダー」が、2021年秋の10月にも国内デビューすることが確定的になったという。
2021年2月17日、三菱のフラッグシップSUV、新型アウトランダーが世界初公開。4月に北米で発売されることがアナウンスされた。同車のフルモデルチェンジは実に約9年ぶりとなるが、今回、流通ジャーナリストの遠藤徹氏による取材で、日本発売の目途が明らかとなった。
注目の発売時期、そして目玉となるPHEV(プラグインハイブリッド)モデルの追加時期は? 以下、遠藤徹氏がレポートする。
文/遠藤徹 写真/MITSUBISHI
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新型アウトランダーPHEVは2022年に追加濃厚
三菱自動車は、2021年秋の10月にもフルモデルチェンジした新型アウトランダーを国内デビューさせることが確定的となった。
すでに北米仕様を公表しており、ほぼ同じ内容で右ハンドルに仕立てたのが日本新バージョンといえる。
2020年12月4日にビッグマイナーチェンジした弟分のエクリプスクロスとのクラス分けをより明確にするために若干サイズ&クオリティアップし、上級シフトする。
資本提携する日産の次期型エクストレイル(北米仕様名=ローグ)とプラットフォーム&基本コンポーネントを共用する。4枚ドアなどボディパネルの一部も共用する可能性もある。
アウトランダーの現行モデルは、ガソリン車が生産中止となり、PHEV(プラグインハイブリッド)のみが継続販売となっている。こちらの次期型の発売は1年後の2022年秋の発売予定となっている。
ボディサイズはやや拡大! デザインもクロカン仕立てに
次期型は、現行のおとなしめのシンプルなSUVシェルから、ワイルド&ダイナミックな塊感を強調したエクステリアデザインで仕立てる。
エクストレイルは、4WD主体のクロカン風仕立てのコンセプトであり、次期型も同様な仕立てで引き継ぐことから、次期型アウトランダーについても従来の乗用車に振ったクロスオーバータイプから、これに倣った路線変更をしているといえるだろう。
フロントマスクもデリカD:5に見られるようにグリルをメッキ板でラウンドさせたワイルド感を強調した、押し出しの強い顔立ちのデザインを採用する。
現行のボディサイズは、アウトランダーの全長4695mm、全幅1810mm、全高1710mm、ホイールベース2670mmに対して、エクストレイルはそれぞれ4690×1820×1740mm、ホイールベース2705mmであり、これに対する次期型アウトランダーは4710×1862×1748mm、ホイールベース2706mmとなっている(いずれも北米仕様の値)。
つまり若干サイズアップし、室内の居住空間を拡大し、ラフロードでの走破性を向上させながら使い勝手の進化にも配慮する。室内のシートレイアウトは従来、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りの2タイプ構成だったが、次期型では3列シート7人乗りに1本化する。
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