注目のパワーユニットはガソリンが2.5Lに、PHEVも進化
パワーユニットは、日産が開発した2.5LガソリンNAエンジンをまず搭載し、1年後に三菱が開発したPHEVを搭載する。こちらの排気量は現行が2.4Lであるが、2.5Lに排気量アップするものと思われる。
駆動方式は2WD、4WD、トランスミッションはガソリン車がCVTとの組み合わせ、PHEVは電気式となる。充電後の航続距離は現行の60kmから大幅に延長させる見込み。
エクリプスクロスは、80%以上をPHEVが占めているが、次期型アウトランダーも同様にして、ライバルSUVに対する強力な武器とすることを目指すはずである。
トランスミッションのCVTはこれまで日産、三菱自動車ともジャトコ製を使っていたので、同様に引き継がれる。
現場の証言「国内仕様の発売も近いと予想」
【証言1:首都圏三菱店営業担当者】
北米仕様の新型アウトランダーが公表されたことで、国内バージョンの発売も近いと予想している。まだメーカーからは正式な連絡は届いていないが、これまでのいきさつから考えて、今秋の10月頃の発売になると予想している。
まずガソリンNA車が発売になり、1年後にPHEVが追加になると聞いている。PHEVは4WDで2列シート5人乗りだが、次期型では3列シート7人乗りのみの設定になるようだ。
全体的なコンセプトとしては兄弟車となるエクストレイルのように4WD車中心のクロカン系色を強め、上級シフトする。したがって対抗モデルは次期型エクストレイルの他、フォレスター、RAV4などが中心になるだろう。
エクストレイルはガソリン車主体で、アウトランダーは70%以上をPHEVで占めるような販売構成比を目指すことで、売り分けを図ることになるだろう。
これまでエクリプスクロスとの格差が小さく、ユーザーが一部競合するのがネックになっていたが、次期型アウトランダーの上級シフトによって、違いがより明確になるはずである。
【証言:2首都圏三菱自動車店営業担当者】
次期型アウトランダーはRVR、エクリプスクロスの三菱自動車SUV 3車種の中で最上級に位置づけられるリーディングモデルといえる。これまでエクリプスクロスの間はあまり距離がなく、ユーザー層が重なる部分があり、これがネックとなっていた側面がある。
したがって次期型アウトランダーは若干上級シフトし、コンセプト分けを明確に仕立てているといえるだろう。
従来モデルは比較的オーソドックス系のクロスオーバーSUV仕立てであったが、次期型では4WDのクロカン方向にふったワイルド志向としている。この面では兄弟分となる日産のエクストレイルに共通している。
対抗馬をトヨタ RAV4、スバル フォレスターとしているのにそれが読み取れる。ただこれだけだと、兄弟分のエクストレイルに食われてしまう懸念があるので、アウトランダーは3列シート7人乗り仕立てとし、PHEV中心のラインアップとすることで、エクストレイルとは異なる独自の存在感をアピールすることになると予想している。
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