販売好調のアルファード/ヴェルファイア兄弟だが、一時期のヴェルファイア人気が影を潜め、アルファードの販売が大きく上回っている。
そこで年度末のこの時期、アルファードとヴェルファイアのどちらがお買い得なのか? また新車と高年式の中古車の比較ではどうなのか?
ディーラーにおける両車の最新事情に迫る!
文/小林敦志、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
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■アルファードの売れっぷりがハンパない!
アルファードが良く売れているというのは、今に始まった話ではないが、その“売れっぷり”がハンパではなくなってきている。
新型コロナウイルス感染拡大により、2020年4月から5月にかけて、全国的に緊急事態宣言が発出され、それに伴い全国的に外出自粛が要請されたり、生産工場の操業停止などもあり納期遅延が一時的に深刻になったこともあり、4月と、特に5月の新車販売台数は全体では急落した。
それでも、2020暦年締め(2020年1月~12月)でのアルファードの年間販売台数は9万8210台となり、平均月販台数は約7562台となった。
しかし、2020年9月以降新車販売市場全体の回復ペースがより早くなると、2020年9月から12月のアルファードの累計販売台数は3万8600台となり、4カ月の平均月販台数は9650台となった。
年が明け2021年1月の単月販売台数が1万11台となっており、ここまでくる1万台に迫り、まさに“売れすぎ”といってもよいだろう。
ただ、アルファードは2021年4月末発表で一部改良を予定しているとの情報が入っている
本稿執筆時点でトヨタのウエブサイトでは“工場出荷目処”として、エグゼクティブラウンジ以外は1~2カ月となっているので、オーダーストップにはなっていないようだが、間もなくオーダーストップとなり、新規発注ができなくなり、在庫車のみの販売となるだろう。
オーダーストップ後も、在庫車のなかで希望仕様のモデルであれば、値引き拡大は十分期待していいだろう。
■ヴェルファイアは扱いたくない意外な!? 理由
兄弟車のヴェルファイアは、2020暦年締めでの平均月販台数は1500台となっている。トヨタは2020年5月に一部車種を除き、全店舗で全車種併売化を行っており、ヴェルファイアは車種整理の対象ともいわれ、すでにフェードアウト体制に入っているとも見ることができる。
ネッツ店専売のころから、ネッツ店以外のトヨタ系ディーラーのセールスマンのなかからは、「ヴェルファイアは扱いたくない」という声も多かった。
話を聞くと、アルファードよりも“やんちゃ”なお客が多く、納車時にフェンダーからはみだすような大径タイヤへの履き替えや、透過度の足りないウインドウフィルムの施工など、明らかに違法改造となることを、ディーラーのサービス工場で行うことを要求してくるお客が目立つといった話を聞いていたようだ。
それであまり関わりたくないというのが本音のようであった。ヴェルファイアも4月末に改良を予定しており、モノ(単一)グレードになるとのことである。
販売現場で聞くと、新車販売台数がここまで落ち込むと、アルファードに比べてリセールバリューも落ち込みが激しいので、いまではアルファードを勧めるようにしているとのことであった。
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