注目のSUVジャンルのなかでも、個性的なスタイリングでひときわ高い人気を誇るヤリスクロス。車名別ランキングトップを行くヤリスの大きな原動力となっている。
ヤリスクロスは1.5Lのガソリンと1.5Lのハイブリッドをラインナップ。設定されるグレードの中でユーザーに魅力的な装備内容や使い方からベストバイを探る!
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部
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■グレード構成とメーカーオプションの概要
今はトヨタヤリスやホンダフィットのようなコンパクトカーと並んで、コンパクトSUVの人気も高い。その代表がトヨタヤリスクロスだ。
ヤリスクロスの登録台数は、コンパクトカーのヤリスと合計して公表されるが、ヤリスクロスのみを割り出すと、2020年11月から2021年2月に掛けて1か月当たり9000台から1万台を登録した。そこでヤリスクロスの買い方を考えてみたい。
ヤリスクロスのエンジンは、直列3気筒1.5Lで、ノーマルタイプとハイブリッドがある。駆動方式は前輪駆動の2WDと4WDを設定した。ハイブリッドの4WDは、後輪をモーターで駆動するE-Fourになる。
グレード構成は、ノーマルエンジンは4種類、ハイブリッドは3種類を設定した。
価格の安いX・Bパッケージは、ノーマルエンジンのみに設定され、法人やレンタカー向けのグレードだ。衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能をセットにしたトヨタセーフティセンスは装着されず、価格はこれらを標準装着したXに比べて9万8000円しか安くならない。従ってX・Bパッケージは推奨できない。
推奨できるグレードはX以上だ。ノーマルエンジンのXとハイブリッドXは、前述の通りトヨタセーフティセンスを標準装着する。サイド&カーテンエアバッグ、ディスプレイオーディオなども同様だ。装備の充実度はXでも相応に高い。
中級のGとハイブリッドGには、16インチアルミホイール、バックガイドモニター、後席の4:2:4分割可倒機能などが加わる。シート生地は上級ファブリックに変更され、ディスプレイオーディオは、Xの7インチからGでは8インチに拡大する。スピーカーの数も、2個から6個に増える。
上級のZとハイブリッドZでは、ヘッドランプやリヤコンビネーションランプがフルLEDになり、運転席の電動調節機能、18インチアルミホイールなども標準装着される。シート生地は合成皮革+ツィード調ファブリックに上級化される。
メーカーオプションでは、X・Bパッケージを除く全車に、車両の周囲を上空から見たような映像でモニター画面に表示するパノラミックビューモニターを用意した。Zを除いて、乗降性を向上させる運転席ターンチルト機能も装着できる。
GとZには、後方を走る並走車両などを知らせるブラインドスポットモニター+後退時の安全を確保するリヤクロストラフィックオートブレーキ、ハンズフリーパワーバックドア、ルーフレール、ステアリングヒーターなどをオプションで用意した。
そしてZに標準装着されるフルLEDヘッドランプは、GとXにオプションでも用意され、18インチアルミホイールもGであればオプション装着できる。
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