2021年1月、スーパーカーブランド「パガーニ」は、7年の歳月を費やし開発した「ウアイラ」の限定車、「ウアイラ トリコローレ」を販売した!
お値段なんと7億円! しかしすごいのは値段だけじゃない! 本誌月イチ連載「スーパーカー劇場」で、「ゾンダ」「ウアイラ」にも試乗した武井貴史(プリウス武井)がご紹介!
※本稿は2021年2月のものです
文/武井貴史 写真/Pagani
初出:『ベストカー』 2021年3月10日号
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■ジェット機にインスパイアされた限定モデル「ウアイラ トリコローレ」
イタリアのハイパー自動車メーカー、パガーニがまたやった!
なんと7億円超えモデルを発表! 今回、世界リリースされたのはウアイラのスペシャルモデル「ウアイラ トリコローレ」。
イタリア空軍のアクロバットチーム「フレッチェトリコローリ」の設立60周年を記念してオマージュモデルを3台のみ製造。
パガーニは設立当初から空力に強いこだわりを持ち、空気を切り裂いて飛ぶ戦闘機をリスペクトしている。
過去にプロモーションで空軍とコラボした経緯もあり、今回の記念モデルが誕生した。
代表のホラチオ・パガーニ氏は、それだけ信頼に値する人物だということだ。日本だと光岡自動車がブルーインパルスとコラボしたようなモノかな(笑)。
パガーニは本誌『ベストカー』の「スーパーカー劇場」でゾンダとウアイラをインプレッションさせてもらった。
空力が抜群で首都高でも異次元の走りで驚愕させられた。
特にコーナリング性能は高く、ステアリングを切り込んだ瞬間から旋回Gを体感できる凄いクルマだ。
さらにコクピットの質感ひとつとっても調度品を誂えたような高級感は独特なセンスを持つ。
スタンダードの車両価格は550万ユーロ! 日本円で7億円超え。
価格だけならブガッティディーヴォの6億6000万円を凌ぐ。
まぁスタンダードモデルの価格は7億円だけど、オプションを追加するとさらに車両価格はさらに2000万~3000万円ほど高くなる。
なぜここまで価格が高くなるかというと、ふつうの市販車ではコスト高で絶対に使わない素材を採用しているから。
モノコックはパガーニが独自で開発した最先端素材のカーボンチタンHP62G2とカーボントライアックスHP62で構成され、超軽量かつ高剛性を実現している。
さらにボディパーツ、パワートレーン、インテリアデザイン、シートやベルトにまで細部にわたってこだわっている。
搭載されたエンジンはAMG製ツインターボ12気筒をこのモデルのためにパガーニがチューニングして5600回転で840hpを生み出す。
トルクは1100Nm(約112kgm)と驚異的。このスペックで乾燥重量は1270kg。数字だけでもコイツの凄さが理解できる。
昨年10月に発売された「ウアイラロードスター」が0~100km/h加速は3.1秒。最高速は360km/hなので、スペックを比較してもこの数字を上回ることは間違いない。
機会があれば運転したいけど、スーパーカー劇場を担当しているオレでもドライブさせてもらうのは難しいかもね。
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