凋落と言われて久しいセダンカテゴリー。そのセダンを専門に買い取り、しかも他店より高値をつけることで知られるウェブサイト『セダンラボ』がある。
なぜセダン専門なのか? なぜ他店よりも高額で買い取りが可能なのか? ベストカー編集部が取材した。
※本稿は2021年4月のものです
文/ベストカー編集部 写真/セダンラボ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2021年5月26日号
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■2001年から展開している「セダンラボ」
現在の新車市場で旬のカテゴリーといえば、なんといってもクロスオーバーSUVであることに異論はないだろう。
トヨタなどは末端のライズに始まり、フラッグシップのランクルまでほぼすべてのクラスにSUVを取りそろえているくらいだ。
また、SUV以外でもコンパクトカーやボックスタイプミニバンなども根強い人気を得ている。
そんななか、カテゴリー的には現在、やや劣勢ともいえるのがセダン。
ボンネットにキャビン、そしてトランクルームを備える3ボックスタイプであるセダンは、まさにクルマとしての基本形であるのだが、ここ最近は国産ラインナップでも少数派になりつつある。
そんなかわいそうな存在(?)のセダンにクローズアップした買い取り専門店がある。それが今回、紹介するウェブサイト、「セダンラボ」だ。
同サービスを運営しているのは、「カレント自動車」(本社・神奈川県横浜市青葉区)で、すでにセダンラボを2001年に展開してから20年が経過している。
ベストカー編集部の調べたところによれば、
「国産ミドルセダンはメルセデスベンツやBMWといったドイツ勢に押され気味になっているのはご存知かと思います。
以前に比べ、国産セダンの値段が上がり、輸入車セダンとの価格差がなくなってきていることでドイツ車が好まれて選ばれているからです。
今後もこの傾向は続き、強まると我々は予想しています。国産セダンはクラウンなどトヨタの主力車を除き、厳しい状況になっていくでしょう」
とのことだ。
では、なぜセダンを専門に買い取りをするようになったのか。
これについて、
「人気のあるカテゴリーだと他店との差がつきにくいことがあります。しかしながら、セダンの場合は国産車と輸入車の買い取り実績がないとなかなか対応できません。
というのも、ベンツやBMW、クラウンの新車ユーザーの方は比較的早めのサイクルで買い換える傾向があるからです。
そうなると、ここ最近の高年式車には標準装備されている先進安全装置や運転支援システムについても熟知したうえで、ユーザーに適切な売却タイミングをアドバイスできるかどうかがポイントになります」
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