2018年6月下旬から7月中旬にかけて、新型車が何台かまとめて登場します。いずれもすでに各メーカーが公式に「出します」とティザー(事前)プロモーションを開始しており、各販売店では事前予約も始まっています。
ではこの各車、それぞれどれくらい注目されているのか? 担当編集者の体感では「ジムニー」や「N-VAN」という文字列をタイトルに入れるとPVが上がる気がしているが、それって世の中も同じように受け止めているのか??
本稿ではGoogleが公開している注目ワード調査サービス「Google Trends」を使って、それぞれの新型車がどれくらい検索されているか(世の中の人がどれくらいそのモデルのことが気になっているのか)を調べてみました。
※本企画に登場する「検索値」は、検索された実数ではなく、0~100の相対的なスコアになっています。本稿では5/18〜6/14のあいだでそれぞれの車名が検索された回数を調査対象としていますが、6/9は「クラウン100、ジムニー65、フォレスター20、N-VAN5、カローラスポーツ2」となっており、たとえばこの日、クラウンが10万回検索されたとしたら、ジムニーはその65%、フォレスターは20%、N-VANは5%、カローラスポーツは2%…ということです
文:ベストカーWeb編集部
■トヨタ新型クラウン 6月26日発表
※5/18〜6/14累計検索値2197/1日の平均検索値78.46
やはり一般的な認知度や関心度を調査すると、国産車カテゴリーでは横綱級の強さを持つクラウン。特に新型である15代目は大きく変わるということもあり、気になる人は多そう。トヨタはユーザーの高齢化を心配しており、確かに高齢ユーザーはWebにもそれほど強くないので心配したものの、堂々1位でした。
一番検索された6月9日(土曜日)は、その週の平日に報道向け新型クラウンの試乗会が開催されており、関連ニュースが一気に登場したことも大きいよう。伝統のグレード体系「アスリート」、「ロイヤル」、「マジェスタ」を廃止し、ユーザー層の若返りを目指してスポーティに生まれ変わるクラウン。ミニバンやSUV、高級輸入車に奪われたユーザーを取り戻せるのでしょうか。
参考までに、この6/9に検索されたワード(注目度指数)としては「クラウン100」に対して「W杯40」でした。クラウンすげえ。
■スズキ新型ジムニー 7月5日発表
※5/18〜6/14累計検索値1216/平均検索値43.42
自動車専門メディアの編集者としては、ここ数ヶ月の「ジムニー」という検索ワードの力強さをひしひしと感じております。とにかくジムニー関連の記事はPVが伸びる。とはいえ心のどこかで「でもこれ、ひょっとしてクルマ好きのあいだだけなのかも」と思っておりましたが、そんなことはなく、少なくともクラウンの半分以上は関心が振り向けられているようです。
20年ぶりにフルモデルチェンジとなるジムニーは、1.5LのNAエンジンを搭載する「ジムニーシエラ」と同時発表で7月5日にデビュー予定(本誌調べ)。伝統のラダーフレーム、副変速機付きパートタイム4WD、そして無骨で四角いボディと、ファンの心をくすぐるモデルチェンジとなりそう。デビュー後の注目度も気になるところです。
こちら前段に続き、6月9日の注目度指数は「クラウン100」、「W杯40」に対して「ジムニー76」。すごい。こっちもW杯に勝ってる。
■スバル新型フォレスター 6月20日発表
※5/18〜6/14累計検索値520/1日の平均検索値18.57
スバルの国産車ラインアップにおける大黒柱といっていいフォレスターもフルモデルチェンジ直前。6年ぶりの刷新となるものの、ターボ仕様廃止、MT廃止、外観デザインもかなり先代(4代目)と似ているとあって、いまいち注目度が低いのが気になるところ。
検索値はご覧のとおりで、クラウンの1/4というのはちょっと切ない。根強いファンが多いスバル車にしては、もうちょっと頑張れるのではないかと期待したい。
デザインに関してはすでに日本仕様も公開済みで、5月18日より先行予約も開始されている。用意されるパワートレーンは2種類で、2L直噴NAエンジン+モーターのマイルドハイブリッド「e-BOXER」と、2.5L直噴NA。
など前段と同じく6月9日の注目度指数は「クラウン100」、「W杯40」、「ジムニー76」に対して「フォレスター21」。
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