1997年の初代登場から早20年、今や定番SUVに成長したハリアーは、2017年度累計で5万8000台超を販売。この台数はミドルSUVではトップで、全国産SUVのなかでもC-HR、ヴェゼルに次いで3番目という人気っぷりだ。これはもちろん“新車”の話だが、その安定した新車人気ゆえ、いまハリアーの中古車も注目の存在となっている。その理由はズバリ「買いやすさ」にある。
文:萩原文博/写真:編集部、TOYOTA
都会派SUVの先駆けは中古車も圧倒的人気
日本市場における国産プレミアムSUVブームの火付け役となったのが、1997年に登場した初代トヨタ ハリアーだ。
それまで主流だったクロカンモデルはトラックをベースとしていたが、ハリアーは乗用車、カムリのプラットフォームをベースとして、オフロードよりもオンロードの乗り心地を重視し成功した。
その後、ハリアーはフルモデルチェンジを行い、プレミアムSUV=ハリアーというブランドを構築する。2003年より発売されたハリアーまで海外ではレクサス RXとして販売されていた。
2009年に国内市場にレクサス RXが導入後も継続販売されていたが、2012年9月に生産を終了する。
しかし、ユーザーに対するハリアーの人気は衰えることなく、さらに盛り上がりを見せたことにより、2013年7月に現行型となる3代目ハリアーが登場。従来モデルとは異なり、日本専売モデルとして生まれ変わったのだった。
海外向けのRAV4がベースとなったハリアーだが、そんなことはユーザーにとってあまり関係ない。それだけ強いブランド力を誇っているのだ。
この強いブランド力は新車だけでなく、中古車でも同様。ミドルサイズのSUVの中では断トツの人気を誇っている。
豊富な年式で中古ハリアーは「買いやすい」
そこで、ここからは、現行型ハリアーの中古車について紹介しよう。中古車市場では、現在現行型ハリアーの中古車は約1300台流通している。
3カ月前の時点から約300台も増加している。一方の平均価格の推移だが、3カ月前は300万円だったが、現在は296万円と流通台数が増えているにも関わらず、平均価格はほぼ横這いと高値を維持している。
ハリアーの人気を裏付ける要因の一つが年式による流通台数の差が少ないこと。一般的にはデビューした1~2年がピークで、その後徐々に減っていくもの。
しかしハリアーの場合、2014年式が303台、2015年式が501台、2016年式は163台と少ないが、マイナーチェンジを行った2017年が283台、そして今年2018年が200台となっている。
現行型ハリアーは2017年に2Lターボエンジンを追加するなど大幅なマイナーチェンジを行っている。マイナーチェンジ後の中古車もすでに400台流通しているが、平均価格は右肩上がりで現在340万円まで上昇している。
そうなると、狙い目といえるのは2013~2016年式までの前期型といえる。
前期型の中古車は約1000台流通しており、グレードでは2Lのガソリンエンジンを搭載したエレガンス、プレミアムともに199台。
そして、先進安全装備を備えた「プレミアム アドバンズドパッケージ」が159台となっており、新車時価格が安いグレードが多くなっている。
一方のハイブリッド車は最上級グレードのハイブリッドアドバンスドパッケージが68台で最も多く、プレミアム、エレガンスと価格が高いグレードのほうが多くなっているのが特徴だ。
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