第二世代GT-Rとは、R32/33/34GT-Rを指す。RB26+ツインターボを搭載し、華麗に復活したGT-RこそR32。その後、R33、R34と正常進化したが、いずれも直列6気筒2600cc+ターボのパワーを独自の4輪駆動方式「アテーサE-TS」で路面に伝えた。
そんな第二世代は30年近くもチューニングの中心的存在。いまなおそのチューニングメニューは進化して、新たなチューニングとともに、さらなる性能を手に入れている。
文/加茂 新、写真/エッチ・ケー・エス、緑整備センター、加茂 新
【画像ギャラリー】良好な状態を維持しつつのファインチューンでGT-Rライフを満喫!! 第二世代GT-Rの最新チューン
■意外とトルクが薄いRB26 もはや2.8L化は必須チューン!?
ハイパワーを4輪で受け止め、驚異的な速さを誇ったスカイラインGT-R。4WDのトラクションで駆動力を路面に伝えられるのが魅力。そのパワーソースである名機RB26が生み出す淀みないパワーとトルクが……と言われるが、RB26がパワフルだったかと言われると難しい。端的に言えばトルクが薄いのである。
ノーマルエンジンは大したことない。とくに低中回転はパンチ感が薄い。対して高回転は直6らしい官能的なサウンドとパワーで、脳みそに訴えかけるものがある。その魅力に陶酔してしまった多くのフリークは「もっともっと」とさらなるRB26を求め、そして今も求め続けているのである。
まず定番は2.8L化+Vカム装着。いきなり排気量アップ!? と思われるが、そのくらいトルクが薄いのである。2.8Lになって普通じゃないかと思うくらいである。オーバーホールついでに2.8L化は定番。
加えてHKS Vカムだ。可変バルブタイミング機構を持たないRB26を可変バルタイ化する革新的パーツ。今や当たり前の機構だが、それを後付けできることで、低中回転のトルクと高回転の伸びを両立できる。
●Vカム
それらを制御するECUは、R32/33は純正書き換えでも可能だが、R34は書き換えROMが入手しづらい。拡張性も考えるとフルコンピュータに置き換えるのが一般的。そこで名を馳せたのがHKS F-CON V Proである。国産フルコンはチューナーも使い勝手がよく圧倒的なシェアを誇る。
●Vプロ
その後、海外製のリーズナブルで高機能なフルコンが登場。最近は「LINK」が人気。拡張性が高く、シフト時の点火カットや、電動ファンのコントロール、ブーストの細かい設定ができたりと、さまざまな外部入力信号を使って機能を増やすことができるのだ。
取り付け&セッティング料金は別途必要だが、「LINK」は本体20万円ほどとそこまで高くはないのも魅力だ。
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