■エアフロは最新車種パーツの流用で細かな制御も可能に
制御系ではインジェクターとエアフロの最新モデル化がオススメ。インジェクターはR32当時はアフター品でも1穴や2穴が普通だったが、R35純正品は12穴。霧化特性がよく、燃焼させやすい。エアフロもかつてはZ32純正が大容量で定番だったが、今や恐竜並みの性能。今ならR35エアフロが一般的。
こちらも当時では考えられない細かさで計測でき、最新インジェクター、ECUと組み合わせれば、信じられないほどきめ細かい制御と、驚くような燃費を実現できる。R35エアフロと言うとカッコイイが実はNOTEなども同じだったりするが……。
タービンはHKS GT-SSツインがオールマイティに使えて定番。しかし、R32/33は車齢も上がり保存派のオーナーも増えている昨今、人気なのはR34純正タービン流用だ。
軸受がボールベアリングになっていることで低い回転からピックアップがよい。絶対的なパワーは大きくないが、街乗りからビュンビュンとブーストが掛かり乗りやすい。純正部品の値段が上がり続ける日産だけに、その値段だけがネックではある。
走りをグレードアップするのに効果的なGセンサーのリフレッシュも注目。アテーサを作動させるために前後左右のGをセンシングしているセンサーだが、純正はおおよそ劣化している。そもそも30年近く前、R34でさえも20年以上前のセンサーで、根本的な性能が今となってはイマイチ。
そこで緑整備センターではオリジナルでGセンサーを開発。ストリート向けの青とサーキット向けの赤をラインアップしている。
■性能アップだけでなく良好な状態を維持するためのチューンも
性能アップはしないが、これからも乗り続けるためにメインハーネスのリフレッシュも人気。
純正ハーネスは熱による劣化でボロボロ。導通不良による謎のトラブルが頻発し始める。しかし、純正ハーネスはすでに生産終了。そこでこちらも緑整備センターがオリジナルのハーネスをリリース。約18万円と決して安くはないが、イチから作ることを考えればコストパフォーマンスは高い。
アテーサ本体のトラブルも多い。そこでNISMOではヘリテージパーツの一貫としてアテーサユニットの修理をしている。リアタイヤが滑った時に瞬時にフロントタイヤを駆動するアテーサE-TS。
ということは滅多に出番はなく、いつの間にか壊れていたということも多い。35万円と安くはないが、修理できるだけラッキーと考えたほうが良さそう。同様にSUPER HICASパワーシリンダーの修理も受け付けていて、こちらは13万円。
足まわりチューンで人気なのがR35キャリパー流用だ。エンドレスやAPなど各社のキャリパーはあるが、ゴールドに輝くR35キャリパーは憧れの逸品。R35ではサーキットではブレーキ容量が足りていないが、第二世代GT-Rなら十分。見栄えもバッチリと流用が人気。中古でも前後で100万円近い価格だが人気は高い。
今や天文学的な値段になりつつある第二世代GT-Rたち。そのためコンマ1秒を削るチューニングというより、ファインな状態で長く楽しめるためのチューニングが人気。それにともなって、最新技術によるパーツも続々登場し、もっともっと快適に乗りやすく進化している。
コメント
コメントの使い方