2019年の世界累計販売が3500万台! 文句なしの超メジャー級ハッチバックの最新モデル、ついに日本発売!! インテリジェント、コネクテッド、電動化をキーワードに大進化を遂げたその姿に迫る!!!
■新型ゴルフ8価格表
・eTSI Active Basic(1Lターボ+モーター+7速DSG)…291万6000円
・eTSI Active(1Lターボ+モーター+7速DSG)…312万5000円
・eTSI Style(1.5Lターボ+モーター+7速DSG)…370万5000円
・eTSI R-Line(1.5Lターボ+モーター+7速DSG)…375万5000円
※本稿は2021年6月のものです。試乗日:6月3日
文/鈴木直也 写真/ベストカー編集部 撮影/佐藤正勝、VGJ
初出:『ベストカー』2021年7月10日号
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■品質感も走りも依然として第一級の実力 乗るほどに感心するシャシー性能
世界の自動車メーカーのなかで最もEVに前のめりなのがフォルクスワーゲンだが、その反動か既存のエンジン車が、やや精彩を欠いているように見える。
それゆえ、ぼくは密かにゴルフ8の出来を心配していた。
なんといっても、乗り越えなければいけないのは名車の誉れ高きゴルフ7。しかもEV関連に人もコストも持っていかれるなか、限られたリソースで大黒柱の世代交代を行わなければならない。
開発チームとしては、かつてなく難しい新車開発だったのではないかと思う。
しかし、さすがと言うべきか。結論から先に言えば、ゴルフはVWの内燃機関のエースとして踏みとどまった。そう言っていいと思う。
その第一のポイントは品質面だ。もちろんコストダウンの影響はそこかしこに見受けられる。
象徴的なのはボンネットのガスストラット廃止や、エンジンルーム内の塗装の省略。かつて過剰品質と言われていた時代のVW車を知る人は残念に思うだろう。
しかし、ボディのチリや内装の上質感など、目に見える品質感は依然としてCセグメント随一。300万円を切るエントリー価格を考慮すると、コスパ的には大健闘と言ってもいい。
第二のポイントはシャシー性能が相変わらず第一級と言えることだ。
基本プラットフォームはおなじみMQBを“エボ”に進化させたもので、ベーシックモデルのサスペンションは前ストラット/後トーションビーム、上位モデルは前ストラット/後マルチリンクという構成。ゴルフ7と変わっていない。
だが、このシャシー性能のレベルの高さには、乗れば乗るほど感心させられる。
高速直安、正確かつ上質な操舵レスポンス、リアトーションビームでも「ここまでできるのか!」と感心する乗り心地の作り込み。
シャシー性能については名車ゴルフ7と同様、「これぞCセグのベンチマーク」と断言できる。
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