自動車がロボットに変形!! クルマ好きとロボ好きの両方に嬉しい『トランスフォーマー』を観る!!

自動車がロボットに変形!! クルマ好きとロボ好きの両方に嬉しい『トランスフォーマー』を観る!!

 トラックや乗用車などがロボットに変形する人気シリーズ『トランスフォーマー』は、日本製の玩具を発祥としており、北米で大ヒットしたことからアニメや実写映画など様々なメディア展開がされている。

 今回はスピルバーグが製作総指揮を務め、多くの実車が登場する『トランスフォーマー』シリーズをご紹介しよう!

文/渡辺麻紀、写真/NBCユニバーサル・エンターテイメント

【画像ギャラリー】コンボイ司令官と呼ぶと年齢がバレるぞ!! 映画『トランスフォーマー』でオプティマスプライムの変形を堪能!!


■ハリウッド随一の『クルマ好き監督』マイケル・ベイ監督作

監督作のほとんどにクルマ&カーチェイスを登場させるマイケル・ベイ。今作ではロボットチェイスも加わり二倍嬉しい COPYRIGHT (C) 2007 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. HASBRO, TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro.(C) 2007 Hasbro. All Rights Reserved.TM & (C) 2013 Paramount Pictures and DW Studios L.L.C. All Rights Reserved
監督作のほとんどにクルマ&カーチェイスを登場させるマイケル・ベイ。今作ではロボットチェイスも加わり二倍嬉しい COPYRIGHT (C) 2007 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. HASBRO, TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro.(C) 2007 Hasbro. All Rights Reserved.TM & (C) 2013 Paramount Pictures and DW Studios L.L.C. All Rights Reserved

 車好きが多いハリウッドの監督のなかでもトップクラスに属するのがマイケル・ベイ。その監督作のほとんどには車が登場し、激しいカーアクションが用意されている。

 ヒットメーカーとしても知られているベイの車と大ヒット、その両方を兼ね備えている作品が『トランスフォーマー』シリーズ(07~)だ。

 アニメシリーズにもなり、世界中で愛されているロングセラーの日本のオモチャ、「トランスフォーマー」を実写で映画化し、これもまた世界中で大ヒットを記録。

 シリーズは現在まで5本が作られ、『バンブルビー』(18)というスピンオフも作られた。ベイはシリーズの5本すべてでメガホンを取っている。
 
 最初の『トランスフォーマー』は07年。製作総指揮を務めたスティーブン・スピルバーグはベイに連絡を取り監督をオファーしたという。しかし、そのときのベイの答えは「NO!」。ベイ曰く「あんなオモチャの映画なんてやらないぞ!」だった。

 にもかかわらず、がぜんやる気になったのは、「アメリカでオモチャを販売しているハスブロの工場に行き、いくつかのイメージを見せられたからだ。凄くリアルで驚いたんだ。これが実際に動けば本当に凄い映画になると確信したし、そもそもオレは車が大好きだった(笑)」というわけだ。

 そうやって生まれた『トランスフォーマー』は、これまで見たことのないアクション映画だった。車が高速で走りながらトランスフォーマーに変身する。大小の数えきれないパーツがそれぞれ稼働しつつ、しかもワンカットで!

 そのリアルで滑らかな動きは当時、衝撃的だったし、本作の魅力はそれに尽きると言ってもいいほどだ。

 その画期的なVFXを手掛けたのは、すべての『スター・ウォーズ』シリーズを担当したその道の老舗であり最高峰のスタジオ、ILM(Industrial Light &Magic)。そして、あの大変身シーンを創り上げたのは同社のスタッフのひとり、日本人の山口圭二だった。

 初期段階でのVFXのデモテープでは、トランスフォーマーのリーダー、オプティマスプライムは、ロボットにもかかわらずぽっちゃりした印象で、どう見ても車に変身するようには見えなかったという。

 それを、根本から作り直し、完成形に近づけたのが、ベイが「影の天才」と呼んだ山口だったのだ。

 200ものパーツひとつひとつに、まったく異なる動きをつけたのも彼のアイデアだったし、時速100キロでフリーウェイを走りながら車からロボットへと、ワンカットでトランスフォースするという、速度とワンカットにこだわったベイの期待に見事に応えたのも山口だった。

 この動くパーツに関しては、シリーズを重ねるごとに多くかつ細かくなっていて、目がチカチカしてしまうほど。この“やりすぎ”なところもマイケル・ベイ作品っぽくて、ちょっと笑えてしまう。

次ページは : ■ロボットに変形する前の車にも注目

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