2021年9月に発売されたカローラクロスがトヨタサブスクリプションサービス「KINTO(キント)」に登場!!
近年、様々なサブスクリプションサービスが登場している。2019年には、トヨタサブスク「KINTO」が開始。定額でどのようなサービスが受けられるのか?
そして、新型カローラクロスを手に入れるとしたら、KINTO? それとも残価設定ローン、どちらがお得なのか? カーライフジャーナリストの渡辺陽一郎氏が解説する
文/渡辺陽一郎、写真/TOYOTA
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■新型カローラクロスがついにKINTOに登場
今、話題の新型車といえば、2021年9月に発売されたSUVのカローラクロスだ。RAV4やハリアーよりはコンパクトで、ヤリスクロスに比べるとひとまわり大きい。ちょうど良いボディサイズと割安な価格により、トヨタがラインナップするSUVの主力車種になる。
注意したいのはカローラクロスの納期で、販売店では「2021年10月初旬に契約して、納車は2022年2月以降になる。特にSグレードは4月頃に遅れる」という。Sグレードの納期が長い理由は、生産の開始が遅く、しかも発売後半年間はKINTO専用グレードになるからだ。
KINTOは定額制でトヨタ車を使うサブスクリプションサービスで、普及に力を入れているから、カローラクロスのSをKINTO専用にした。開発者は「Sは装備の割に価格が手頃で、クルマをオトクに使えるKINTOと親和性が高い。そこで発売後半年間は、SをKINTO専用にした」という。
それならKINTOはどの程度オトクなのか。
■KINTOとはどのようなサービスなのか
まずKINTOはカーリースに分類される。税金、自賠責保険料、メンテナンス費用に加えて、KINTOでは任意保険料まで月々の支払い額に含まれる。
任意保険料を含むか否かで、定額制の損得勘定は大きく変わる。KINTOの場合、対人/対物賠償は無制限、人身傷害補償は5000万円で、車両保険にも加入している。
さらに運転者の年齢条件、家族限定といった範囲も定めていない。従って契約者が未成年の友人にKINTOの車両を貸して、交通事故の加害者になった時でも、任意保険を使える。
年齢条件などを付帯しない任意保険は、保険会社のリスク負担も大きいために任意保険料が高い。車両価格の安いコンパクトカーでも、車両保険まで含めると、1年間の保険料が20万円近くに達する場合もある。
また任意保険を頻繁に使って等級が下がっているドライバーは、任意保険料が割増しされる。この場合もKINTOであれば出費を抑えられる。KINTOに付帯される任意保険料は、ユーザーの等級による影響を受けないからだ。
KINTOの車両で事故を発生させて保険を使っても、翌年の支払い額が増えることもない。保険料の割増しを気にして、任意保険の使用を控える必要はないわけだ。
ただし、注意点として逆のこともいえる。KINTOを何年間も無事故で使っても、自分の無事故の実績にならない。KINTOを使わずに自分でクルマを買う時は、最初の6等級から始めねばならない。
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