1台のクルマと長く付き合う・・・。憧れのクルマを手に入れるよりも、実ははるかに難しいという事実を知る人は意外に少ない。
恋が愛に変わり、そしていつか冷める。そもそも、長く乗ることは義務ではない。このように、手に入れた時の興奮が冷めていくのはごく自然なことだ。
しかし、この愛が冷めないどころが、時が経つほどに深まるオーナーがごくまれに存在する。
今回取材させていただいたオーナーの高崎さんこそ、まさにそんな人かもしれない。
GT-R乗りのみならず、クルマ好きなら誰もが理想的かつ模範としたい愛車との付き合い方をじっくり伺ってみた。
文/松村 透
写真/松村 透
■プロフィール&愛車紹介
・お名前:高崎 正興さん
・年齢:61歳
・職業:会社員
・所有しているクルマ:2002年式日産スカイラインGT-R標準車(BNR34型)
・購入時期:2002年3月
・所有年数;19年半
・購入時の走行距離:新車
・現在の走行距離:298,542km(取材時)
・購入時の金額:500万円
■スカイラインGT-Rを手に入れようと思ったきっかけを教えてください
昔からスカイラインGT-Rが好きでした。RS(R30型)にも乗っていましたし。1999年1月にデビューしたR34GT-Rの購入を考えた時もハコスカGT-Rにしようか迷ったんです。
いつの時代も、新車のスカイラインの最上級グレードと、中古のハコスカGT-Rの値段って大体同じだったんですよ。
ハコスカもその時々で購入対象車種ではあったんです。天気の良い休日にドライブするにはとても魅力的ですが、日常的に乗るとなると厳しい。
事実、日常の足を含め、ハコスカ1台ですべてをこなすのはさすがに厳しいですよね。エアコンがないと夏場は乗れませんから。
結果として「機会はあったけれど、縁がなかった」ですね。
結局、この時は実用性を考えてステージア260RSを購入しました。それから3年後の2002年1月、初回車検前のタイミングでR34GT-R生産終了の報道を知り、乗り替えを決意。
リアディフューザーがない等、日常使いの良さから標準車にしました。今思うと無理してでもNurにすれば良かったと思うこともありますね(苦笑)。
ステージア260RSからR34GT-Rに乗り替えた時「軽いな」って思いました。でも、ステージア260RSは実用的だし、すごくいいクルマなんですよ。
「R’s Meeting」という、全国からGT-Rオーナーが集うイベントがあるんですが、ステージア260RSは含まれていないんですよね。オーナーとしてはR33GT-Rと同じRB26DETTエンジンを積んでいるので「GT-Rワゴン」だと思っていたので残念でした。
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