30万km目前‼︎ R34スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.16】

■愛車との濃いエピソードについて聞かせてください

30万km目前‼︎ R34スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.16】
「スカイラインGT-Rは人と人とのつながりを作ってくれるクルマ」と語る高崎さんの人柄を慕う”R乗り”だけでなく、クルマ好きも多いようだ

 R34GT-Rに乗っていると、ガソリンスタンドや出先の駐車場で声をかけられることが多いです。沢山のクルマ好きの方と出会うきっかけになりますね。

 スカイラインGT-Rは「人と人とのつながりを作ってくれるクルマ」だと感じています。実は今回の取材も、6年前にとあるパーキングで出会ったR32GT-R乗りの方が縁をつないでくださったんです。

■愛車に対するこだわりについて聞かせてください

30万km目前‼︎ R34スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.16】
もうすぐ30万kmに到達する高崎さんのR34GT-R。交換時の日付や距離が記録簿にも明記してある

 ドライブや買い物、そして通勤の足を含め、すべてR34GT-Rでこなしています。1台ですべてをカバーするため、いざという時は4人乗車できるクルマでないとだめなんです。

 スカイラインGT-Rは速くてカッコいいだけでなく、日常使いも可能な実用性と快適性を兼ね備えたクルマですよね。

30万km目前‼︎ R34スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.16】
NISMO製 Z-tuneフェンダーは、見た目だけでなく、エンジンルーム内の熱気を逃す機能により、冷却効果を実感できるという

 現在、走行距離は30万km目前ですが、新車からオーバーホールしていないエンジンは快調を保っています。

 カスタマイズも実用性を損わない範囲で手を入れてきましたので、自分としては完成形です(NISMO製のバンパー・フロントフェンダー・リアアンダースポイラー、HKS製GT-SSタービン、フジツボ製Legalis R type EVOLUTIONマフラー、RAYS製VOLK RACINGホイールなど)。

 よって現在は、いつでも安心して快適に走れるように点検・整備に重点を置いています。

■大まかな年間維持費(自動車税、オイル関係、ガソリン代などを含めた概算)を教えてください

30万km目前‼︎ R34スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.16】
高崎さんにとって「もう1つの部屋」といってもいいかもしれないコクピットは手入れが行き届き、清潔感がある。キャップやドライビンググローブもドライブには欠かせないアイテムだ

 年間:約36万円(3万円/月)くらいです。

 その内訳として・・・
・自動車税:約6万円 
・オイル:約2万円(1万円x2回、半年に1回のサイクルで交換)
・任意保険:約12万円(車両1650万円エコノミー)
・ガソリン:約9万円
・車検:約7万円(2年に1回、14万円)

 ひょっとしたら「こんなに安いわけないだろう!」と突っ込まれるかもしれませんよね。これは大きな整備や修理がない時の費用です。

 トラブルで主要な部品の交換が必要になると5万円程度は覚悟が必要です。毎年、部品代も高くなってきていますので。

■失礼ながら、これまで大小のトラブルはありましたか?

30万km目前‼︎ R34スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.16】
珠玉のRB26DETTエンジン。初期トラブルを除くと、20万kmを超えたあたりからさまざまなトラブルに遭遇。きちんと把握しているからこそ、時系列順に並べて説明することが可能なのだ

 幸いなことに、これまでJAFやレッカーのお世話ならずに済んでいるんです。

 ただ、初期トラブルを除くと20万km過ぎてから次々に発生しました。定番のトラブルは一通り出ましたが、その原因はどのクルマにも起こり得ると思います。

30万km目前‼︎ R34スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.16】
10cm近い分厚いファイルに収められた、書類の束。約30万km&19年半をともにした数々の歴史と記録がここに集約されているといってもいい

 発生順に書き出すと・・・
●2003年・2万km
(1)給油後、始動できなくなり、ガソリンスタンドに一晩置かせてもらいました。原因は後付けのセキュリティーでした

●2004年・4万km
(2)街中で運転席の窓が閉まらなくなり、パワーウインドモーター交換

●2004年・5万km
(3)室内が燃料臭くなり、燃料タンクのシール交換

●2005年・6万km
(4)アイドル不安定で、エアフロメーター、インジェクター、イグニッションコイル、コイルハーネス交換

●2008年・10万km
(5)マルチファクションディスプレイに縦線入る。※交換1回目

●2009年・11万km
(6)マルチファクションディスプレイに縦線入る。※交換2回目

●2012年・17万km
(7)通勤の帰りに左リアタイヤがバースト。スローパンクチャーに気がつかなかった模様。ガソリンスタンドの手前だったのでスペアタイヤに交換して帰りました。これが空気圧センサー装着するきっかけになりました

●2014年・19万km
(8)買いものをして帰ろうとしたら、エンジンが始動しない。バッテリー上がり寸前になり、時間を置いてなんとか始動。インジェクターの詰まりが原因と思われ、インジェクター交換したら直りました

(9)純正ナビ故障、修理

●2015年・20万km
(10)エアバッグチェックランプ点灯、シート背もたれ交換時のサイドエアバッグハーネスの配策ミスでハーネス断線。ハーネス交換、配策修正しました

●2015年・21万km
(11)クラッチが切れなくなり、発進困難。なんとレリーズフォークが破断していました

(12)加速不良。高速道路だったのですが、100km/hでも走行可能だったので帰宅。エアフロメーターの端子を再半田して直りました

●2016年・22万km
(13)ブースト計が表示しないことがあり、センサーの端子を再ハンダして直りました

(14)スローパンクチャー。原因究明に時間がかかりました。結果、アルミエアバルブの亀裂と判明。衝撃を受けてもエア漏れの心配が少ないバイク用のゴムバルブに交換しました

●2016年・23万km
(15)ノッキング、点火時期バラツキ。クランク角センサーを交換したら直りました

●2017年・24万km
(16)ドアスイッチの不具合で、セキュリティーが誤作動。ドアスイッチとカバーを交換したら直りました

●2017年・25万km
(17)出先で移動しようとしたらエンジンが始動しない。その場でプラグを点検して、燻ってないので、パワーFCでクランキング時の燃料噴射量アップして始動しました。原因は、インジェクターの詰まりと思われ、インジェクター交換しました ※(8)と同じ故障

(18)ラジエーターアッパータンクからの冷却水漏れ、年末でラジエーター入手できず。ワーコーズのリークストッパーで漏れが止まり、年末年始、普通に走行できました。年明けに純正同等品のラジエーターに交換。始業点検の大切さを実感しました

●2018年・26万km
(19)ルームミラーのブレと腐食。新品に交換しました

●2019年・27万km
(20)富士スピードウェイ走行後、助手席の窓が閉まらなくなり、お世話になっている店に直行。コネクター脱着で動き出しましましたが、心配なので、左右モーターとレギュレーターを交換。現在モーターが製廃だそうで、交換して良かったです。クルマから離れられないし、雨降ったら室内濡れてしまうしで焦った故障でした

(21)7月に突然エアコンの温度調整などができなくなりました。幸い友人が持っていた予備のエアコンコントローラーを借りて夏を乗り切りました。新品は納期不明で、半年くらい待ちました。故障品は、半年後に修理出来るお店が見つかり、予備として保管しています。エアコン効かないと猛暑の夏は乗れないので困ります

●2020年・28万km
(22)年末の夕方、遠方の屋外駐車場でイグニッションONで電源入らなくなりました。幸い10分ほどで電源が入ったので帰宅

 原因は
・3ヶ月前に自分で交換したバッテリー端子の緩み
・イグニッションリレーの半嵌合(過去燃料ポンプ系整備時のミス?)
・・・だったようです

 この時ばかりはJAFへ救援要請を覚悟しましたが、ディーラー、ショップも年末の休みで、どこで年末年始を過ごすか相談先が浮かばずとても困りましました。結局、原因調査を引き受けてくれたのは新車時からお世話になっているセキュリティーショップでした

●2021年・29万km
(23)先日とあるPAから帰宅しようとしたら、2回エンスト。エアフロのコネクター脱着で現象は出なくなったので帰宅。自宅で再発したので、エアフロメーターを交換して直りました。外したエアフロメーターの端子を再ハンダして保管してあります

30万km目前‼︎ R34スカイラインGT-Rの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.16】
エンジンカバーの一部は透明の部品が組み込まれているため、ベルト類のテンションやプーリーの状態も確認できるようになっている点も注目

 これまででもっとも困ったトラブルは「(20)富士スピードウェイ走行後、助手席の窓が閉まらなくなった(2019年・27万km時)」です。クルマから離れられないし、雨が降ってきたら車内が濡れてしまいます。

 (21)のエアコン故障も、7月だったこともあり、さらに新品は納期不明だったので参りました。幸い、友人がエアコンコントローラー貸してくれたので助かりました。

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