日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、CO2排出の約18%を占める自動車のCO2排出量を削減するため、電動化を推進している。
そんな中で気になるのが「純内燃機関搭載モデルにいつまで乗れるのか?」ということ。
国産9ブランドから魅力あふれるクルマ15台を挙げ、ベストカースクープ班が集めた情報をもとに「この先、どの世代まで純内燃機関モデルに乗れるのか!?」を予想。その予測情報を踏まえ、松田秀士氏にアツい思いを語ってもらった。乗るなら今……か!?
※本稿は2021年10月のものです
文/松田秀士 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年11月26日号
■純内燃機関、今のうちに楽しもう!
ベストカースクープ班のこの先の予測に沿い、私の考えを交えながら「この先乗れる純内燃機関モデルの世代」を見ていこうではないですか。
まず、魅力にあふれる内燃機関モデルといえばGR86/BRZ。エンジンを2.4Lにパワーアップ。自然吸気だしもともとコントロール性もいい。では、今後いつまで純内燃機関モデルであるのか?
まずキーとなるのはエンジンがスバル水平対向であること。今後スバルの水平対向エンジンはターボ化すると予測している。とすると技術陣もNAの完成型と断言するこの新開発FA24エンジンは次期型で大きく変貌する可能性大。次期型登場は2028年と予測して、たぶんそこではFA24を継続搭載するはず。
2035年次々期型ではピュアEVスポーツモデルに進化との予測もあるが、そうなると今のシルエットでは無理。どんなシルエットになるだろう……。
GRスープラ。この先の内燃機関についてはベースとなるBMW Z4の動向次第だけど、2023年に追加モデルのGRMNが登場予定。これが最後の3.0L、直6ツインターボの純内燃機関となり、2025年に生産終了という予測。よってこのGRMN、欲しいね。
■2034年頃まで乗れるZ
ランクル300も新型ではまったく電動化ナシの純内燃機関で誕生。バンザーイ! こちらも「次期型は電動化か」と先行きが心配されるが、東南アジアやアフリカなどでは超人気車種。つまり2033年頃まではこのまま売り続けるのではないか?
ということは、ディーゼルターボも含め規制が厳しくなるギリギリまで純内燃機関モデルは残る可能性がある。次期型は2034年と見ていて、ここでは日欧米向けハイブリッドになるはず。
お次は日産です。注目はGT-R。2023年にマイルドハイブリッドを搭載した次期型が登場し、2033年くらいまで販売すると予測。
そこでZなんだけど、もうすぐ2022年1月に次期型です。もちろんこいつは純内燃機関車。2033年頃まで販売されるだろう。ちょっと安心したわ。一方で、日産はピュアEVスポーツ、ないしはe-POWERスポーツを2033年頃に登場させるという情報も。これも楽しみだ!
コメント
コメントの使い方