運休や減便していた高速バスも徐々に戻り始め、時間を有効に使える夜行高速バスに乗車する機会もこれからは多くなるのではないだろうか。
夜行高速バスに乗り慣れたバスファンであればいざ知らず、そうでない方には眠れるかどうかは悩みの種。さまざまな要因があるものの、本稿ではナイトウェアという観点で考えてみたい。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
取材協力:ウィラーエクスプレス
何を着てバスに乗る?
夜行高速バスに乗車する際には翌日の行動に合わせた服装で乗車するのが基本だろうか。最近では更衣室並みの化粧室を備えていたり、そもそも個室だったりする場合もあるが、着替えは難しいと考えてなるべく着心地がよく下車後の行動に支障がないものを選ぶだろう。
まさか高速バスでパジャマというわけにはいかないので、冬の時期であれば車内で上着を脱いだらリラックスできる服になるという工夫はするだろうか。今回記者が試したベネクスが販売するリカバリーウェアは機能性の特殊繊維を全製品に採用しており着るだけで休養が取れるという。
今回は夜行高速バスに乗車する機会がなかったので、ウィラーエクスプレスのエアロキングのオープントップバスに乗車して着用してみた。
繊維にはナノプラチナ等の鉱物を練りこんでおり、これがポイントらしい。もっとも、電子顕微鏡でもないとそれが見えるわけでもないし触ってわかるものでもない。着心地の体感は繊維が詰まっているので風邪をあまり通さず、オープントップバスでも暖かかった。(上はリフレッシュTシャツ長袖を着用)
着用シーンによりさまざまなタイプがあるが、どれも下着クラスまたはそれよりも少し厚い程度なので夏ならばそのままで、冬ならば下着代わりに着用することができる。同社によると最も効果的な着用方法は素肌に直接触れるように着用すること、要するに下着のように使用することだということだ。
ラインナップによっては上下そろうものもあるが、肌触りや着心地が異なるので組み合わせてもよい。家でこれを着用してバスに乗車すればそのまま体は休養モードになる。確かに家でもバスでも着用していると眠くなるような気はする。
ただ、そうはいっても何か比較する材料がないと根拠に乏しい。そこで手持ちのリストバンドで簡易的ではあるが心電図を取りリラックスの度合いを比較してみた。
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