ゴールデンウィーク明けは、クルマを所有している多くの人に、自動車税の納税通知書が送付されてくるタイミングだ。しかもこの自動車税は新規登録から13年経過すると割増しとなり、旧いクルマを大切に乗っている人にとってたまらない税金だ。
この年に1度支払う自動車税をはじめ、ガソリン代や駐車場代、自動車保険代、メンテナンス代などが必要となり、2年に1度車検費用も発生するのだ。
こういったランニングコストを考慮すると、購入するクルマの価格は年収の半分以下に抑えるというのが目安と言われている。最近では、ローンで購入する人も多くなっているが、月々の支払い額を考えるとクルマの価格は年収の半分以下に抑えた方が、生活を逼迫する可能性は低くなる。
そこで、今回は年収300万円で狙える予算150万円の中古車の中から、かつて一世を風靡した人気モデルを3つのカテゴリーからピックアップした。
文/萩原文博、写真/マツダ、萩原文博
【画像ギャラリー】年収300万円でも狙える人気中古車3モデルを画像で紹介(22枚)画像ギャラリー新車が苦戦しているので中古車が魅力的な現行型フィット
まず紹介するのは、コンパクトカーだ。元々、コンパクトカーは新車時価格も200万円台ぐらいなので、予算150万円で中古車を探すと運転支援機能が充実した現行モデルが狙える。
そこで、予算150万円で狙える国産コンパクトカーのベストバイモデルはホンダフットだ。現行型フィットは2020年2月に登場。画期的なセンタータンクレイアウトを継承し、広い室内空間を実現するだけでなく、ミニバンに匹敵するシートアレンジを可能としているのが特徴だ。
現行型フィットに搭載されるパワートレインは1.3L直列4気筒DOHCエンジン+CVT。そしてe:HEV(イーヘブ)と呼ばれる最高出力98ps、最大トルク127Nmを発生する1.5L直列4気筒DOHCエンジン+駆動用・発電用2つのモーター+CVTというハイブリッドシステムの2種類。
全モデルで駆動方式は2WD(FF)と4WDを設定し、燃費性能はWLTCモードで1.3Lガソリン車が17.0〜20.4km/L。e:HEV車は23.2〜29.4km/Lという優れた燃費性能を実現している。
運転支援システムは、先進の運転支援システム「ホンダセンシング」を全車に標準装備。先代の8つの機能に加えて、後方誤発進抑制機能やオートハイビーム、そしてホンダ初となる近距離衝突軽減ブレーキを搭載し、全11の機能が搭載されている。
SUVテイストのクロスターを除いた4モデルは、グリルレスのフロントマスクがやや不評で新車の販売が苦戦している。その影響もあって、現行型フィットの中古車は割安感が高い。
現在、現行型フィットの中古車は約1,630台流通していて、平均価格は約185.5万円だ。そのうち、約190台が予算150万円で狙えるようになっている。
グレードで最も多いのがエントリーグレードの1.3Lガソリンエンジンを搭載したベーシックで、次いでホーム。ハイブリッド車はわずかながら流通しているが、1.3L車がメインだ。
ベーシックでも運転支援システムの「ホンダセンシング」は標準装備となっているので、購入後の満足感は高い。
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