ベストカーで「安くて楽しめるクルマ」「運転していて楽しいクルマ」的な企画をやると、いの一番に挙がる名前がスズキ スイフトスポーツ。
「楽しい走り」系の企画には毎回といっていいほど名前が挙がるので、最近では“殿堂入り”として別格扱いにしているくらいだ。
しかしあんまり「アンタッチャブル」な存在にしておくと、ベストカー精鋭ライター&敏腕編集陣の“スイスポ熱”が上がって温暖化が加速してしまう。そこで、ここでは存分に“スイスポ”の魅力を語っていただき、スイスポ愛を発散してもらうことにした! スイスポ、いいッスよ!!!
●スズキ スイフトスポーツはこんなクルマ…操縦性を重視したワイドトレッドを実現するため、5ナンバーサイズにこだわらずワイド化。もちろんサスペンションは専用チューニングだし、車体も剛性強化が図られている。搭載するエンジンは直列4気筒1371ccターボ。最高出力140ps、最大トルクはNA2.4L級の23.4kgm
※本稿は2022年4月のものです
文/斎藤聡、鈴木直也、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年5月26日号
■みんなが“いい!!!”と言うスイスポ どこがそんなにいいのか?
“スイスポ”。スズキのスイフトスポーツは、令和時代のホットハッチを象徴する1台だ。
スズキのコンパクトカースイフトをベースに、全幅を3ナンバーサイズの1735mmに拡大してワイドトレッド化。
195/45R17サイズのコンチネンタルスポーツコンタクトを履いている。車体や足回りを強化して専用チューニング。
インテリアだってバケットタイプの専用シートが装着されていて、いかにもホットハッチという雰囲気が味わえる。
もちろん、雰囲気だけじゃなくて、ホールド性も高く、本格的なスポーツドライブでもしっかりとドラポジを維持してくれる。
そしてエンジン。最高出力140ps、最大トルク23.4kgmを発揮する1.4L直4ターボで、これがトルクフルでグイグイ走るのよ!!
昭和のホットハッチのような荒々しいまでの凶暴性はないんだけど、それが令和のホットハッチというものだ。
しっかりと低中速からトルクが立ち上がってくるから、ガンガン引っ張ることなく、ワイドなトルクバンドを活かした走りでシュッと走って気持ちいいし、実際速い。
車体やサスペンションがしっかりしているから、まさにドライバーの“意のまま”の走りをスイスポは見せてくれるのだ。
かなり真面目に作られていますよ、スイスポ!!
「楽しいクルマ」的な企画をやると、毎回必ず「イの一番」にスイスポの名が上がるから、今や「安くて楽しいクルマの殿堂」入り。
そう、スイスポの魅力をさらに大きくしているのが、201万7400円(6MT)という価格だ。受注生産のADAS非装着モデルだと税込み187万4400円。200万円前後の価格ってのがまた、伝統的ホットハッチの雰囲気を伝えるのよ。
高くて楽しいクルマはある意味「当たり前」。スイスポの魅力は、まさに「安くて楽しい」ホットハッチの魅力そのものなんだよね。
今回はMTだけじゃなくATモデルにも乗って、改めてスイスポの「〇と×」を洗い出そうとしたんだけど、正直「×」は……、見当たらないのよ!!
■おれのスイスポ愛を聞いてくれ!!!
●「ガッチリ頑強なねじり剛性」(斎藤聡)
いろんなところがスイスポ専用にしっかりと強化されているんだよね。
もともとのスイフトのシャシーも高いレベルだけど、スイスポはガッチリ固めた車体により、足がしっかりと動いて接地変化が少ないから、とにかく操縦性がいいのが最大の魅力。
ワイドトレッドにするためワイドフェンダーまで採用しているし。かなり本格的だよ。
●「1.4LターボはATでも楽しい」(鈴木直也)
先代型の1.6L・NAはダンゼンMTで引っ張って高回転まで回すのが楽しかったけど、今の1.4Lターボはそんなに高回転まで引っ張って気持ちいいエンジンではないので、ATで乗ってもかなり楽しい。
しかも、CVTではなく6速ATなので、小気味よさも味わえる。ハンドリングのよさはAT仕様でももちろん同じだしね。
●「なんで200万円でこのクルマが作れるの!?」編集部ババ
6MTグレードが約201万円。見た目の雰囲気も走りも、その価格とは思えない。これがスイスポの強みで購入の際のヨメへの説得材料にもなる。私はインパネデザインも好き。
でも、ひと回り大きいスイスポならもっと好きになりますよ。なにせ現行車は後席が狭い。コンパクトカーの枠を少し超えて次期型は全長4m超えで、ぜひ!
●「こだわり抜いたワイドなトレッド」編集部フルカワ
ベースのスイフトからトレッドを拡大させたスイスポ。これによって、同時にスイスポ初となる3ナンバーサイズのワイドボディを採用した点もポイントかと。
スポーツモデルとしての特別感を上手く演出できているし、ドアまで専用に作ったこだわりも凄いですよね。ただ、内装の赤い装飾パネルが派手に見えるので、抑え気味にしてほしいかも!?
●「リアサスのトーションビームはスイスポ専用設計!」編集部ウメキ
スズキって、コストにシビアな印象なんだけど、わざわざコストアップするワイドフェンダーを採用しているのは、操安性を重視してワイドトレッド化を目指したためなんだよね。
リアサスのトーションビームだって、ベースのスイフトとは異なる専用設計。かけるところにはしっかりコストかけている!!
【画像ギャラリー】みんなベタ惚れ!! リーズナブルで楽しい スズキ スイフトスポーツの魅力をギャラリーでチェック!!!(21枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方