ノア&ヴォクシーより納期が早いのは有利! ステップワゴンの先行受注は1.8万台で11月中納車が可能!

ノア&ヴォクシーより納期が早いのは有利! ステップワゴンの先行受注は1.8万台で11月中納車が可能!

 2022年5月27日に発表された新型ステップワゴン。ボディサイズを拡大し、装備を充実させて進化した。

 先行受注の台数は約1.8万台で好調だが、納期がどうなのだろうか? ホンダディーラーからは、久々に嬉しい悲鳴が聞こえてくる。

 ライバルである新型ノア&ヴォクシーに対し、反撃の狼煙を上げたステップワゴン。人気を取り戻し、巻き返しを図りたいところだ。ミドルサイズミニバンの直接対決は目が離せない。

 本稿では、販売店への取材から判明したステップワゴンの人気グレードや最新の納期情報をお届けするとともに、近年絶版ラッシュのホンダディーラーにとって、新型ステップワゴンはどのような存在だったのかを考えていく。

文/木村俊之
写真/ベストカーweb編集部、ホンダ

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■年内納車は無理じゃないぞ! 好調のステップワゴンの人気グレードは?

エアーは自然で親しみやすく、新型の走りや居住性に合っているにもかかわらず、装備はスパーダに比べて見劣りする
エアーは自然で親しみやすく、新型の走りや居住性に合っているにもかかわらず、装備はスパーダに比べて見劣りする

 ステップワゴンの人気グレードはガソリン、e:HEVモデルともに「スパーダ」である。これまでのステップワゴンとは少し異なり、最上位モデルの「スパーダプレミアムライン」が売れ筋になっているのには驚いた。

 オデッセイが撤退したことで、ホンダ上級ミニバンの席が空いたからだろう。そこへスパーダプレミアムラインが上手くポジニングできたことが、一つの要因だろうと筆者は考える。

 ステップワゴンはボディサイズを拡大し、装備が充実したことでオデッセイにも引けを取らないほど「格」が上がった。それでいてオデッセイより価格は控えめだから、ユーザーも選びやすい。

 納期はガソリンモデルで今年12月、e:HEVモデルで2023年1月以降とすでに年内は絶望的と言われていたが、ディーラーへの取材で新たな情報を入手した。部品の供給や生産ラインが落ち着きつつあり、メーカーからは全グレードで年内(11月中)に納車ができると通達があったという。

 ライバル車であるノア&ヴォクシーは、1年以上の納期が確定的だ。半年以内に納車ができるステップワゴンは、かなりのアドバンテージがあるだろう。

 新車納期が長ければ、営業マンは「車検の到来」「代車の用意」など、解決しなければならない問題が増える。商談も消極的にならざるを得ない。

 納期の早さをユーザーに強く訴求できれば、先行するノア&ヴォクシーに対し大幅な巻き返しが見込めるはずだ。ステップワゴンがライバルたちの脅威となるか、その動向が楽しみである。

ステップワゴンの人気グレードはガソリン、e:HEVモデルともにスパーダ(写真)
ステップワゴンの人気グレードはガソリン、e:HEVモデルともにスパーダ(写真)

次ページは : ■ステップワゴンならではのノア&ヴォクシー対応策とは

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