新型ステップワゴンやエスティマの3列目シートは床下収納が可能で、ラゲッジを存分に使えるシロモノであった。
その一方アルファードや新型ノア/ヴォクシーはといえば、未だに左右跳ね上げ式シートを採用しているのだった。
確かに座り心地は跳ね上げタイプに軍配が上がるケースが多いが、ラゲッジの使い勝手としては劣ってしまうのも事実である。そこで単純な疑問として、なぜ3列目シートの収納方法は定まらないのか!? 結局どっちがいいのか? 長年の悩みを一挙解決へ!
文/青山尚暉、写真/トヨタ、日産、ホンダ
■トヨタは跳ね上げ式が大好き!? 3列目シートの収納方法は2種類存在
ミニバンの3列目席の格納方法は、左右に跳ね上げるタイプと、床下にすっきり格納する2種類がある。
現行モデルはアルファード、ノア&ヴォクシー、セレナ、フリードなどが左右跳ね上げ式。一方、床下収納式はステップワゴン、オデッセイといったホンダ勢に多く、ちょっと前ならトヨタミニバンとして例外的にエスティマが床下収納式だった(スタイリッシュさ重視だから?)。
ちなみにシエンタはどちらにも属さない、3列目席を2列目席の下に滑り込ませる特殊な格納方法を採用する。
■床下収納に座り心地! 使い勝手を優先した跳ね上げ式
では、跳ね上げ式と床下格納式ではどちらがベターなのか? それを紐解くためには、それぞれのメリット、デメリットを理解する必要がある。
まず、左右跳ね上げ式のメリットは、シートクッションを床下格納式より厚めにすることができる。そう、かけ心地優先の考え方(といっても、すべての左右跳ね上げ式の3列目席のかけ心地が床下収納式より優れるわけではない)。
しかも、ラゲッジスペースの床下に収納を持たせることができるのだ。転がりやすいものや、普段はあまり使わない車載アイテムを積んで置くのに適している。
また、3列目席使用時、3列目席跳ね上げ格納時を問わず、ラゲッジスペースの開口部からフロアがフラットで、重い荷物の出し入れが楽々なことも、メリットとして挙げられる。
コメント
コメントの使い方4WD実装面積の都合とか