ルノーが輸入車初となるストロングハイブリッド「E-TECH HYBRID」を搭載したクーペSUV「アルカナ」を2022年2月に導入した。その第2弾モデルとして、コンパクトカーの「ルーテシア」にハイブリッドが追加された。
ルーテシアのハイブリッドモデルは、アルカナとハイブリッドユニットを共有するが、より軽量コンパクトなボディの組み合わせとなるのが強みだ。走りのよさや居住空間の広さが好評のフレンチハッチを電動化することで生まれる魅力とガソリン車との違いについてを解説しよう。
文/大音安弘、写真/ルノージャポン
【画像ギャラリー】ルノールーテシアE-TECH HYBRIDの装備や仕様のポイント(7枚)画像ギャラリー■F1技術から生まれたルノーハイブリッドの第2弾はコンパクトカーに
ルノージャポンは2022年6月30日、ルノーのBセグメントハッチバックであるルーテシアに、ストロングハイブリッド仕様となる「ルーテシアE-TECH HYBRID」を追加することを発表した。ハイブリッドモデルの価格は、329万~344万円となる。もちろん、ガソリン車も継続販売される。
ルノー独自のハイブリッドシステムである「E-TECH HYBRID」は、ルノー初のクーペSUV「アルカナ」に初搭載され、日本にも導入ずみのもの。メカニズムは同様のもので、自然吸気の1.6L直列4気筒DOHCエンジンに、駆動用モーターと発電及びスターターを兼ねるサブモーターのふたつを組み合わせている。
システム最大の特徴は、トランスミッションにある。電子制御ドッグクラッチマルチモードATは、エンジン側に4速、モーター側に2速の変速機構を搭載。モーター側に変速機構を用いた理由は、モーターの小型化が狙いだ。
モーターとエンジンの切り分けとパワーミックスのためのクラッチ機構には、モータースポーツ車両に使われるドッグクラッチを採用。これはシンプルな機構による軽量化とクラッチの俊敏な接続を実現させるアイデアだが、ドッグクラッチは歯車同時を嚙み合わせて接続する機構のため、ギア同士の回転を同期させることが不可欠だ。
それが叶えば、俊敏かつシームレスな変速を実現できるというわけだ。その実現にこそ、ルノーがF1マシンで培った技術が活用されている。
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