2022年の真夏、ターボの特集。電動化の波がジワジワときているからこそ、内燃機関が生み出すターボの魅力に迫りたい。
以前のターボは「速さ」をアピールするための特別な道具だったが、現在では燃費とパワーを両立することができ、また、マイルドハイブリッドとの相性もよいことから、いわば「当たり前」のパーツになっている部分はある。
だが、それでもあの背中を押してくるような加速は、やはり格別だ。ターボの魅力、今こそ再確認しよう!
※本稿は2022年7月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出/ベストカー2022年8月10日号
■2.5L・NA人気の時代
1990年代になると税制改正により2000ccオーバーの自動車税が減税され、排気量アップによるトルク引き上げが積極的に取り入れられた。
直噴ガソリン技術前夜では、ターボは低圧縮ハイブーストが主流。
ターボラグも大きく、トルク変動も大きかったためスポーツモデルではそれもまた魅力ととらえられたが、穏やかで余裕のある動力性能が求められるサルーンでは大排気量NAのほうが歓迎されるのは当然だった。
1990年代から2000年代は大排気量NA時代で、ターボエンジンは一部のスポーツモデル用となっていた。
■令和時代のターボとは!?
従来はV6、2.5Lだったものを直4、1.8Lにする。直4、2Lだったエンジンを3気筒1.5Lにするといった、エンジンの小型化、小排気量化によるトルク減少を補うためにターボで過給をする。
平成後期から欧州で主流派となったダウンサイズターボだ。
日本ではハイブリッドが省燃費の切り札となったが、長距離を高速移動する機会の多い欧州ではダウンサイズターボの効果が大きかったため、いっきに普及した。
ダウンサイズターボには直噴が欠かせない。
1980年代のターボは圧縮比が8程度と低かったが、空気のみを吸気して圧縮する直噴だと以前のNA並みの10.0〜10.5といった高圧縮が可能となり、燃焼に合わせて緻密に制御した燃料噴射をすることで、低回転からしっかりトルクを発生し、ターボラグも小さくなった。
コメント
コメントの使い方シビックの最大出力とトルクの数値が間違っていますよ。
それはステップワゴンの数値です。
基本的に発進~低速をモーター、中高速をエンジンとの協調が効率いいので、低速得意で高速苦手なターボはモーターと受け持つ所が同じ、相性はよくありません
しかしパフォーマンス目的なら条件付きで◎。バッテリー積み重くもなってるので得意分野に更に助っ人トルク
条件というのは、協調制御が難しいこと。やたらバッテリーで重く高額にさせず、電効率もよい中で運動性上げるのに必須な協調制御、国産が数歩リードしています