2022年7月15日に4つのボディタイプが発表されたクラウン。先陣を切ってクロスオーバーモデルの注文がスタートしており、残りのスポーツ、エステート、そしてセダンは2023年中の登場を目指す。
これまで、国内専用セダンとして日本の道路に根付いてきたクラウンが、今後は世界のクラウンとして、グローバル展開されていく。新型クラウンセダンは、車格が大きく変わり、印象も変化した。
しかし、全長5m以上へとサイズアップしたことで取り回しや駐車場などが問題となり、新世代クラウンに手を伸ばせないというユーザーも多いのではないだろうか。
ニューモデルの登場で、クラウンの中古車市場に変化はあったのか。認定中古車の様子を中心に、最新のクラウン中古車情報をお伝えしていこう。
文/佐々木 亘、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
■新しいクラウンが全てを満たすとは言えなくなった
2023年に登場するクラウンセダンの大きさは既に公開されている(数値は開発目標値)。ボディ全長は5030mm、全幅が1890mm、全高1470mmでホイールベースは3000mmだ。
歴代クラウンが守り続けてきた、5m以内の全長、そして1800mmに納められた全幅という規制の幅を超え、新しいクラウンを提案している。
これまでの日本市場へ向けて作られてきたクラウンでは、高級セダンとしての大きさを維持しながらも、日本の狭い道路事情を加味し、取り回しの良い全幅や駐車場に収めやすい全長を意識してきた。
特に意識していたのが駐車場問題だ。クラウンユーザーの中には、全幅は1800mm、全長は4900mm以内に抑えてくれた方が、都合がいいという人が多い。このサイズに合わせて、駐車場を作り、歴代クラウンを乗り継いできたというオーナーの存在を、筆者は多く知っている。
そのため、先代の15代目で全長が4900mmを1cm超えただけで、アレルギー反応を示すクラウンユーザーが多かったのも事実だ。
このような歴代クラウンユーザーの中には、新型のコンセプトに疑問を持つ人も多い。もちろんニューモデルの登場を心待ちにする人が圧倒的に多いわけだが、ニューモデルの詳細が判明したことで、大きくなったクラウンを諦めて、良いクラウンの中古車へ乗り換えを検討する人も出てきているのだ。
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