2022年6月末、現行型アルファードが突然のオーダーストップとなった。新型の登場を2023年に控えており、切り替えを行うための注文停止措置だ。
モデルチェンジ1年前という異例の早さでオーダーストップとなったアルファードには、さまざまな疑問が残る。本稿では、本当に新車はもう買えないのかなど、アルファード周囲の謎を解き明かしていく。
文/ジョー城ケ崎、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】新型の登場を待つしかない!? 欲しくても新車が買えない現行型アルファード(13枚)画像ギャラリー本当に今、アルファードがオーダーストップしているのか
新型アルファードのうわさが出る前に、止まった現行型のオーダー。その理由としては、今後登場するはずの新型発表までに、現行型の生産を終えることができなくなる可能性をゼロにするためだ。とはいえ、来年登場予定といわれている新型の車両概要はもちろん、登場のタイミングに関しても、販売店へ情報は降りてきていない。
トヨタ販売店としては、いつ出るかもわからない、今後どのように展開されるか予想できない状態で、アルファードを突然取り上げられた形だ。
超人気車種を販売できなくなったトヨタディーラー。保有オーナーや検討客に対して「今は分かりません」としか答えられない現状に、もどかしさも感じていることだろう。オーダーストップは現実であり、既に駆け込み注文もできない状態だ。販売店の新車在庫も、人気モデルだったアルファードでは、ほとんど残っておらず、既に完売御礼状態になっている。
今、トヨタディーラーに行き、アルファードが欲しいと言っても、販売店では代替案すら出せない状況にあるのだ。
3代目アルファードを新車購入する方法はないのか?
現行型アルファードを新車で購入する術は、完全に断たれたのか、検証していこう。
先述のとおり、ディーラーでの注文は受け付けない、在庫もほぼゼロだ。ではディーラー注文ではないKINTOではどうかと思ったが、こちらも「WEBサイトでの取り扱いは現在未定」となっている。メーカー経由での注文の道も断たれた形だ。
ディーラーの展示車はどうだろう。ショールームにアルファードの展示が行われているお店で、展示車の販売について聞いてみたが、筆者の取材ではすべて「NO」だった。納期長期化、さらに今後の予定も分からない状態で、ディーラーとして展示車を手放すことはないという回答だ。
仮に型落ちするということが判明しても、NEWモデルの供給が確定するまでは、今の展示車や試乗車は保有し続けたいというのがディーラーの姿勢。貴重な商売道具が手に入りにくい今の状況では、守りの姿勢にならざるを得ないのも理解できる。
残す希望は、キャンセル待ちという状況だけだが、これは不確定要素が多すぎて交渉のテーブルにもつけない。実態としても、ディーラーではキャンセル待ちの列を作ることは考えていないという。
アルファードであれば、キャンセル車でも使い道は多様にある。キャンセル車を一旦、販売店で引き取るのも、さほど大きな問題にはならないはずだ。タイミングが合えば、こうしたクルマの販売が行われる可能性があるとは思うが、それは宝くじに当たるような、途方もなく低い確率の話である。
コメント
コメントの使い方