どうやらイマドキの若者はクルマへの興味が薄いらしい。しかし、いわゆるZ世代と交流する機会が多い筆者が彼らと杯を交わすなかでわかったのが、運転がうまい人はかっこいいと感じるという若者は多いということ。これに関しては今も昔も変わらないようだ。
そこで今回は、そんな若者たちに「運転うまっ!!」と思う瞬間をインタビュー。おじさんがちょっと嬉しい答えもたま~に返ってきたのでご報告しよう。
文/藤原鉄二、写真/写真AC
【画像ギャラリー】運転がうまいと思われたい人、必見!!(10枚)画像ギャラリーMT車の洗礼を受けたおじさんは運転がうまい…と思っている
突然結論のような流れだが、今回のインタビューでわかったのは、若者たちの多くがMT車を運転してきたおじさん(筆者含む)は運転がうまいと思っているということ。
「MT車を運転できなくても日常生活において不自由を感じることは皆無なんですが、それでもうまく乗りこなせるってのはかっこいいと思います。親父がクルマが大好きでいまだMT車乗っているんですが、運転うまいなと思います。ちょっと褒めたらオヤジは面目躍如って顔してました(笑)」
「会社でも社用車の運転を見ていると上司のほうが圧倒的に運転がうまいです。同僚とかの横に乗るよりも安心感があります。MT車という難関をくぐり抜けてきた猛者は強しって感じですかね(笑)」
このように、MT車の洗礼を受けた世代のほうが運転スキルは高いと考えているようなのだ。
番外的だが、こんなユニークな意見も。
「うちの母親は若い頃からMT車に乗っていたということもあり、AT車が普及してからもかなり長い間、乗り慣れているからと頑なにMT車に乗り続けていたんです。
ある時ちょっと事情があってMT車しかなくて、みんな「えーっ……」という感じだったんですが、母親が躊躇することなくドライバーを志願し、スムーズに運転したことがあって。ちょい尊敬しましたね」
ということで、ここからは具体的にどんなシチュエーションの時に運転がうまいと若者たちが感じるのかを紹介していこう。
コーナリングがうまい
運転の腕の良し悪しがわかるのはどんなシチュエーションかを質問してみたところ、ほぼ全員がコーナリング時の運転と答えた。
「自分は運転が下手なんでカーブを曲がる時のスピードとハンドルの切り方の調整が難しくて、急カーブでヒヤッとすることがけっこうあります。だから、適度なスピードでスムーズに曲がることができる人の横に乗ると、うまいなと思います」
回答で多かったのが、カーブを「適度なスピード」で曲がれるとうまいと感じるということ。ゆっくりすぎてもトロくて下手と感じるし、速すぎても恐怖を感じるからとのこと。
「若い頃、クルマ雑誌とかで運転テクニックの記事を読みまくっていたというおじさんが会社にいて、その人のカーブの曲がり方はうまい。やっぱり何も考えずに運転していると何年運転してもうまくならないって思いますね」
おじさん世代のなかには、ドリフトに憧れて、コーナリングを“こそ練”したという経験がある人も多いはず。こんな意見を聞くと、こそ練の甲斐があったというものだ。
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