以前に告知記事を掲載した通り、三重県松阪市が「バス無料運賃デー」を設定し、市内の路線バス全線を無料にしたいので思いっきり乗りバスをしてきた。その様子と松阪市内のグルメをレポートする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
今日は乗りまくる!
2022年11月20日と25日の2日間に松阪市内を走る路線バスと コミュニティバスが無料で乗れるという路線バス運賃無料デーが 行われた。これは以前に松阪市民を対象にしたアンケートにおいて コミュニティバスを利用したことがないと回答した人が回答者の7割を超えるという結果を受けて実施されたものである。
松阪市としては今回実施の無料デーでバスに乗ってもらうことで公共交通に ついて理解してもらい、そしてバスを利用してもらうきっかけになればということであるが、筆者も実は市内を巡るバスにはほとんど乗ったことがないので、これを機にあちこち回ってみようと思い乗車した様子をリポートする。
松阪駅を拠点にしてコミュニティバスも利用する計画!
午前朝7時にまずは市内にあるショッピングモールからスタート。ここには市内を循環するコミュニティバス「鈴の音バス」の停留所がある。鈴の音バスには右回りと左回りのルートがあり、そのどちらも同バス停から出発するダイヤとなっている。
まず松阪駅に向かうため右回りの始発バスに乗車した。 住宅街や沿線にあるスーパー、商業施設や市民病院・市役所にも立ち寄りながら8時すぎに松阪駅前に到着した。
平日朝の松阪駅は通学や通勤のため多くの人が行き交う。やはりというべきなのか、無料デー目当てでバスに乗車しようとする人もいて、バスターミナル はいつもより多く人が集まっているように感じた。
また普段利用する人が間違ってICカードをタッチしないように降車場や 乗車口に係員が立っていて、乗降客に案内を行っていた。
次は松阪市内の南端バス停まで移動するため「道の駅おおだい」 行きのバスに乗車した。降りたのは難読バス停の射和(いざわ)である。今回の路線バス運賃無料デーは松阪市内を走る路線バスが対象で あるので、この先を乗車するには運賃が必要である。
ここにも係員が配置されていて、乗客にこの先は運賃が必要というアナウンスを行っていた。