登場当初は拒絶する人も多かった、いわゆる「オラオラ顔」と言われるアクの強いフロントグリルデザインも、時を経ると多くの人に受け入れられている。自動車のデザインもテクノロジー同様に先が読めないと言えるだろう。そこで、10年後にも「良いデザイン」と言われるであろう現代のクルマを5台紹介!!
※本稿は2023年3月のものです
文/清水草一、写真/ベストカー編集部、トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキ
初出:『ベストカー』2023年4月10日号
■デザインの時間的耐久性がカギとなる!!
10年後も「ああ、いいデザインだったなぁ」と言わせるためには、デザインの時間的耐久性が絶対に必要だ。インパクトよりもシンプルな美! ということになるわけです。現行モデルでは、ジムニーがその最たるもの。現行ジムニーのデザインは悟りの境地としか言いようがない。
ただ、近年の自動車デザインは、ユーザー側の価値観がどんどん変化しているし、シンプルな美に固執してたら、時代に取り残されてしまう部分もある。
たとえば現行アルファード。強烈なインパクトで超大ヒットし、登場から8年たった今でも、デザインの評価は落ちるどころかむしろ上がっている。間もなくフルチェンジだけど、現行型のデザインを超えるのは不可能ではないか。
10年後も、あの強烈なアイコン性は人々の脳裏に強く焼き付いているはずだ。フロントフェイスだけじゃなく、パネル面の複雑な造形もミニバンとして秀逸だったし、時代を作ったデザインだった。アルファードを挙げないわけにはいかないだろう。
コメント
コメントの使い方スズキ車においてはデザインの失敗が少ない会社ですからね。ハスラーや最終型のセルボ、イグニスを筆頭に全車個性的でありながら使いやすさも見失わないところが気に入っています。スバルもおなじですね。その最たる例がジムニー/ジムニーシエラだと思います。フロンクスデザインが若干奇抜ですが、この魅力を失わないでいただきたいですね。
ホンダ・ヴェセルはAUDI Q5のコピー以外の何者でもなく、存在意義不明。
センスのカケラもない