三菱自動車は2023年3月の第44回バンコク国際モーターショーに新型トライトンのコンセプトカー、「MITSUBISHI XRT Concept」(XRTコンセプト)を参考出品した。この新型3代目トライトン、今年秋にタイで発売予定だが、日本への導入は検討段階とのことだが、ぜひトヨタのハイラックス対抗馬として期待したい!
文/国沢光宏、写真/三菱、ベストカー編集部
■SUV路線を突き進む三菱にピックアップはふさわしい!
公式なアナウンスこそないものの、タイのモーターショーでワールドプレミアした三菱自動車の新型トライトンが日本でも販売されるようだ。
人気のピックアップといえばハイラックス。ボディサイズが大きくて受け入れられないという意見も多かったけれど、日本導入以来、絶大な人気を持つ。リセールバリューも極めて高く、2~3年乗っても買った価格に近い金額で手放させるほど。
トライトンはタイでハイラックスやDマックス(いすゞ)に次ぐ人気車。三菱自動車にとっても重要な稼ぎ手になっている。フルモデルチェンジを機に日本でも販売しようということらしい。三菱自動車は人気再興に向け、SUV路線を選択したようだ。
実際、軽ではデリカミニの受注も好調。トライトンもハイラックスと同じようなユーザー層を狙えるということだと思う。
■遊びにレジャーにピックアップモデルはいろいろ楽しめる!
新型トライトンのボディサイズだけれど、ハイラックスとほぼ同じだと考えていいだろう。日本に入ってくると思われるWキャブ(4ドア5人乗り)はホイールべース3000mmで全長5200mm+α×全幅1820mm+αといったイメージ。
トヨタのハイラックスが全長5340×全幅1850mmなので、わずかに小さいかもしれない。もちろんハイラックスと同じく日本に最適なサイズじゃありません(笑)。
ただ、このくらい大きいと、いろんな意味で余裕! タイで現行トライトンに試乗したのだけれど、リアシートのレッグスペースときたらDセグのセダンよりたっぷりしているほど。
シートの座り心地だって完全に乗用車レベル。ラゲッジスペースも大量の遊び道具を積み込めます。ハイラックスのように大きなトランクケースを載せておくのもカッコいいと思う。
強力なトーイング能力を持つのも素晴らしい点。普通免許だと小型のキャンピングカーやジェットスキー、バスボートなど750kgまでしか引っ張れないが、車両自体のキャパシティは2000kg級。牽引免許さえ持っていれば大型のモーターホームや26フィート程度までのボート、クルマなどを載せたトレーラーだって引っ張れる。遊びの相棒として使うなら最高かと。
デザインだけれど、タイのモーターショーに出展されたプロトタイプは迷彩ステッカーのためディテールがはっきりとはわからない。ただ、形状などから推測すると、アウトランダーを一段と派手にしたイメージか。
最近、ピックアップは世界的に「デカい顔」が流行っている。新型トライトンも正しくフロントグリルの面積が大きいデカ顔だ。間もなく発表されるだろう市販モデルを楽しみにしたい。
コメント
コメントの使い方日産のキャラバンに載せてる2.4Lのディーゼルエンジンを搭載するのでは?あれって三菱製のエンジンでしたよね?
あのエンジンが日本に入ったことでパジェスポやトライトンが日本に来るのではと勝手に期待していましたが、予想が当たりそうで嬉しいです。