トヨタ アル/ヴェルのレクサス版ともいえるLMが上海モーターショーに出展された。まさにミニバン帝王ともいえる仕上がり!! 日本ミニバン界を揺るがすこと確実の超大物、その中身に迫る!!
※本稿は2023年4月のものです
文/ベストカー編集部、写真/LEXUS、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年5月26日号
■レクサスの英断!! 新型LM降臨!!
2023年4月18日から開催された上海モーターショーに、レクサスの高級ミニバン「LM」の新型が出展された。
全面的に刷新されたという新型LM、「初代同様、中国&アジア地域のみで日本では売らないだろう」と思っていたが、違った。今度のLMは、なんと日本でも販売するという。そんなレクサスの英断を讃えつつ、詳細を紹介したい。
スピンドルボディを採用したフロントフェイスが、上品な印象を与える新型LMの開発コンセプトは「素に戻れる空間」。周囲の喧騒から離れ、心身ともにリラックスできる空間を目指した内装は、極めて上質な仕上がりを見せる。
2列シートの4人乗り仕様と、3列シートの6/7人乗り仕様が用意されるが、先代比約1.5倍のねじり剛性を実現したボディには、レクサス初となる周波数感応バルブ付きAVSを採用した足回りが組み合わされ、フラッグシップミニバンにふさわしい乗り心地を実現。
シートも頭部の揺れの軽減と視線の安定化を図り、どこに座っても心身ともに自然体でいられることを目標にしたという。
静粛性に関しても、心地よく感じる自然な静かさにこだわり、ノイズの減少、遮音、吸音の3ステップで取り組んだ結果、車室内騒音の大幅低減を達成した。
パワーユニットは2.4Lの直4ターボハイブリッドと2.5L直4ハイブリッドの2種。日本では6月に新型アルファード/ヴェルファイアが登場するが、この2種のパワーユニットラインナップは、ヴェルファイアが積むと言われているものと一致する。
■新型登場を控えるアル/ヴェルそしてLM……ミニバンお家騒動勃発!?
新型LMも先代同様、アルファード/ヴェルファイアの兄弟車という位置づけになると考えられるが、どちらかといえば、よりヴェルファイアと近い関係にあると言えそうだ。ちなみに新型LM、ドライバーの意図に忠実な走りも実現しているというから、走行性能に関しても期待できる。
以上のように魅力にあふれ、今秋の登場時にはおおいに話題となること確実の新型LM。2.4Lターボハイブリッドを積む4人乗り仕様から導入予定だというが、3列シートモデル登場時には、身内ともいえるアルファード/ヴェルファイアが最大のライバルとなって立ちはだかることは確実。
今年のLクラスミニバン界、楽しくなりそうだ。
●新型LM主要諸元(プロトタイプ値)
・全長:5125mm※(+85mm)
・全幅:1890mm※(+40mm)
・全高:1955mm※(+10mm)
・ホイールベース:3000mm※(+0mm)
・パワートレーン:2.4L直4ターボハイブリッド※[eAxle]/2.5L直4ハイブリッド[E-Four/FF]
・タイヤサイズ:225/55R19※、225/65R17
( )内の数値は従来型比
※は上海モーターショー出展車両の諸元
コメント
コメントの使い方ここまでの装備が果たして必要だろうか…ミニバンのメリットは室内空間の広さと多人数乗車。法人の社用車としてはレクサスLMもニーズがあるかもしれないが、一般家庭においてはミニバンを購入するのは子育て世帯が多い。
高度な技術が詰め込まれたタッチパネルその他が搭載されていても、子供の遊び道具になって壊されて終わり。そう考えると、一般家庭にはLMの装備までは必要なさそう。アルヴェルで十分やな…。