他社のライバルたちが一足先に新型へと切り替わり、最後発となった日産 セレナ。進化型e-POWERの採用や磨きをかけたパッケージで好調な滑り出しを見せている。ここでは、発売開始から半年以上が過ぎた実力派ミニバンをあらためて評価する!
※本稿は2023年5月のものです
文/渡辺陽一郎、片岡英明、岡本幸一郎、写真/ベストカー編集部、日産
初出:『ベストカー』2023年6月26日号
■人気のe-POWERが1.4Lの第2世代へと進化!
6代目セレナは、第2世代の1.4L・e-POWERを搭載したのが最大のポイント。なお、2Lガソリンエンジン車も継続して設定されている。
先代モデルから継承する室内スペースの広さや多彩なシートアレンジが、さらに深化しているのも魅力だ。
●日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV・2WD
・全長×全幅×全高:4765×1715×1870mm
・車重:1810kg
・最小回転半径:5.7m
・パワーユニット:1.4L、直3(98ps/12.5kgm)+モーター(163ps/32.1kgm)
・燃費:19.3km/L
・価格:368万6100円
■渡辺陽一郎先生からの再・通信簿
・パワー感:7点
・ハンドリング:5点
・快適性能:10点
・環境性能:7点
・実用性:9点
・お買い得度:8点
ノア/ヴォクシーやステップワゴンに比べて、床が70~80mm高く乗降性がよくない。重心も高まり、峠道を走るとボディが大きめに傾く。その代わり前述のライバル車に比べて、3列目シートはサイズが一番大きく座り心地も快適だ。シートアレンジも多彩で実用性が優れている。
●総合評価:73点
■片岡英明先生からの再・通信簿
・パワー感:8点
・ハンドリング:6点
・快適性能:8点
・環境性能:8点
・実用性:9点
・お買い得度:7点
主役であるe-POWERの心臓を1.4Lに拡大し、パンチがあり、多人数乗車でも余裕ある走りを手に入れた。快適性が高まっていることに加え、先進安全装備はプロパイロット2.0へと進化している。自慢のパッケージングにも磨きをかけるなど、ミニバンとしての実力は高い。
●総合評価:80点
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