「京急」と言えば鉄道もバスも両方ある交通機関のブランドだ。では、京急線の駅前にあるバス停は全部京急バスがカバーしているのだろうか? なにしろ同じ会社なのだから、きっと相互フォローはされているはず……だが。
文・写真:中山修一
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■東京〜神奈川の大動脈といえば京急線だ!!
関東地方を代表する私鉄の一つに数えられる京浜急行電鉄は、京急本線、空港線、大師線、逗子線、久里浜線5つの路線を持ち、東京都〜神奈川県の間を結ぶ交通の大動脈を担っている。
路線バスを運行している京急バスは、京浜急行電鉄の子会社で、東京都と神奈川県に路線バス網を広げている。電車・バスともに本拠地は横浜市だ。
鉄道の京急と京急バスは非常に間柄が近いということで、京急線沿線に路線バスを走らせるとしたら、自然と京急バスが担当している割合が高そうなイメージを抱くが、実際そうなのだろうか。
京急線各線合わせて73駅ある。さすがにすべてをチェックすると煩雑になってしまいそうなので、ここでは京急線で最も速い「快特」が停車する駅を主要駅に見立てて、該当の駅前に京急バスの停留所があるかを見ていこう。
■主要駅に京急バスは必ず来るのか?
京急の快特が通る京急本線、空港線、久里浜線のうち、快特停車駅を合わせると20駅だ。この20駅に京急バスの路線図を照らし合わせて割合を調べてみた。
まず東京都内の京急沿線の状況であるが……
【本線】
・泉岳寺:×
・品川:×
・京急蒲田:○
【空港線】
・羽田空港第3ターミナル:○
・羽田空港第1・第2ターミナル:○
……といった具合だ。
東京側の出発点になる泉岳寺と品川は、京急バスの担当エリアから外れるようで、駅の近くに限定しなくても、この地域に京急バスが来る停留所はない。
では、京急線の電車が通る泉岳寺と品川には、どこの事業者のバスが来るかと言えば、泉岳寺駅最寄りは都営バス、品川駅周辺のバス停には、東急バス、都営バス、ちぃばすが発着している。
京急バスの停留所がある京急線沿いの東京側の限界は、今回は対象外の普通、エアポート急行、特急が停まる青物横丁駅だ。