「軽商用EV天国」に突如現れたカクカクした新星は2024年末の誕生だ!

「軽商用EV天国」に突如現れたカクカクした新星は2024年末の誕生だ!

 カクカクした斬新なデザイン! 開催中の「ジャパンモビリティショー(JMS)」で発表されたコンセプトカーだが、実はコレ、軽自動車規格の商用EVモデルで(驚き!)、2024年末~2025年春に発売開始予定という本気度(再びオドロキ!)。名前は「PUZZLE(パズル)」。盛りあがりを見せる軽自動車商用EVに、突如として参戦した新星「PUZZLE」、こりゃ気になりますよ!

文:ベストカーWEB編集部/写真:HW ELECTRO株式会社、ベストカーWEB編集部

■ホントに軽自動車規格なの? と驚いてしまうほどデカく見える

カクカクなんです~! 軽自動車規格には見えない大きさを感じる。もちろん走行テストは実施している
カクカクなんです~! 軽自動車規格には見えない大きさを感じる。もちろん走行テストは実施している

 市街地や住宅地をヒュイーン! というモーター音とともに軽快に走る、赤色ボディの日本郵便配送用軽EVでおなじみの三菱ミニキャブMiEV。その走る姿を見るたびに、働く「商用EV」として軽自動車規格が「最適サイズだね」と思うが、JMSで発表されたばかりのPUZZLEも軽規格におさまるサイズ。……とは思えないほど大きく見える。ここでまたまた驚く!

 発表したのはHW ELECTRO株式会社というファブレス(工場を持たない)メーカー。2021年、今ではおなじみの「ELEMO」を国内で初めて輸入小型EV商用車としてナンバー取得し、販売するなど事業拡大している企業だ。

 軽規格モデルもラインナップするELEMOシリーズの経験を活かし、HW ELECTROが放つオリジナルの新しい軽規格商用EVモデルがPUZZLEというワケ。

■直線基調でとにかく四角いのでナンボでもラクに積めますよ!

室内もスクエアなのでナンボでも積める。「機能そのものが形になる、という発想です」とはデザイン担当の石丸氏
室内もスクエアなのでナンボでも積める。「機能そのものが形になる、という発想です」とはデザイン担当の石丸氏

「HW ELECTROという企業だけでは大きなイノベーションは起きないけど、社会におけるひとつのピースになりたいという想いを結集させたクルマ。その意味でPUZZLEという車名にしました」とHW ELECTROサイドは語る。

 一般的な軽商用EVとは違う雰囲気が漂うが、特徴はざっくり次のとおり。まずは「四角さ」。運ぶクルマとしての利便性を第一に考え、軽規格サイズをフルに使う狙いで直方体のデザイン。そして室内も直方体なので、四角い段ボール箱を隙間なくきれいに積める。ほら、下写真のように!

ご覧のように室内も四角いので段ボール箱もきっちりとラクに積める。写真は大を2つ、小を4つ積んだところですな
ご覧のように室内も四角いので段ボール箱もきっちりとラクに積める。写真は大を2つ、小を4つ積んだところですな

「形から機能を考えていくのではなく、機能そのものが形になる、という発想でデザインしました」とは、デザイン担当の石丸竜平氏。ふむ、なるほど~!

 次が「合理性」。例えば、フロントバンパーとフロントの屋根部分には同じパネルが使われている(マジですか!)。こんな感じで各所に共通パーツを採用。コストダウンにつながり、パーツ点数を減らす効果がある。3つめは「安心をもたらすEV」。住宅地などで配送中にまさかの災害が起こる場合もある。その非常時にクルマ自体が移動電源(給電)となり、バンドエイドなどを備える非常時バッグも内蔵(下写真がそれです)。

左フロント部のパネルを開けると、バンドエイドなどが入っている救急バッグがある。非常時にはありがたいです!
左フロント部のパネルを開けると、バンドエイドなどが入っている救急バッグがある。非常時にはありがたいです!

次ページは : ■コネクティッド機能ナビにソーラーパネル・ルーフも備わり価格は200万円!

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