ベストカー本誌で30年も続いている超人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」。過去の記事を不定期で掲載していきます。今回はアルピーヌA110(2017年-)試乗です!(本稿は「ベストカー」2019年2月26日号に掲載した記事の再録版となります)
PHOTO/西尾タクト
■アルピーヌA110はタイムマシンだ!!
ついにやって来ましたこの連載に! アルピーヌA110! 乗ってみたいと思い続けて数カ月。ついにこの時がやってまいりました!
今、私は見事にリバイバルしたA110を目の前にして感動している。かつてのアルピーヌを知り尽くしている人にとっては不満もあるかもしれないが、そんな、今のカノジョの前で昔のカノジョの話をするような男はダメです!
全長4205mm、全幅1800mmの小さなボディでこれほどの存在感を発揮するスポーツカーは貴重。ルノーが成し遂げたこの素晴らしい仕事を見ていると、日産はルノーと仲よくしておかないとまずいのではないかと思えてくる。早く仲直りしてほしい。
リアフェンダーのセクシーな膨らみを見ていると泣けてくる。できれば前の丸いライトは黄色く光らせたいところだが、ダメです! それが昔のカノジョを思い出しているということ。危うく、私が最低の男になってしまうところだった。
A110はミドシップエンジンなので前と後ろにトランクがある。それがどちらも小さくて、ほぼ役に立たなさそうなのが逆にいい。
女の子と旅行に行く時には荷物を極力少なく、また、押し込めるような柔らかいバッグに詰めてくれるよう頼んだほうがいいだろう。ルーフキャリアが付けられるなら、それもまた格好いい。
ドアトリムにはトリコロールカラーの飾りがあって、これもまたいい。私は「フランス車は、車内でもフランスの雰囲気を出すべきだ」とこの連載で言い続けてきたが、やっとその願いが叶った。
もうひとつ嬉しいのがテールランプの小ささだ。これもずっと言い続けてきたことだが、テールランプは小ぶりなほど格好いい。このクルマのテールランプは私の理想に近く、A110は私の好みを知り尽くしているかのようだ。
もしかしたら、やっと時代が私に追いついてきたのかもしれない(笑)。
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