最近のクルマはデカすぎる! 狭い日本で乗るなら5ナンバーサイズのセダンがいいよなぁ……と思う今日この頃。昔は沢山走っていたのに何故消えてしまったのか? 今回は5ナンバーセダンがなくなった日本の現状と今だからこそ知るべき必要性を訴えていこう。
文/佐々木 亘、写真/TOYOTA
■両巨頭が消えてから3年が経過するが
国内の5ナンバーセダン需要を長らく牽引してきたのが、トヨタのプレミオ・アリオン兄弟だった。
2021年3月に生産終了となり、間もなく3年が経過しようとしている。
プレミオ・アリオン亡き後、5ナンバーセダンが新規車種として登場することは無く、国内では唯一カローラアクシオが残った。
乗用セダンとして唯一5ナンバー枠を守る一方、ビジネスカーとしても登録されており、ビジネスユースの方がメインになりつつある。
少し前までは、5ナンバーセダンが日本の自動車文化のようにも感じられたのに。
プレミオ・アリオンが消えた後、こうもあっさり衰退してしまうとは。
アクシオが無くなれば、文化は継承されずに消滅を迎えるだろう。
本当に日本から5ナンバーセダンを消してしまっていいのだろうか。
■みんな5ナンバーセダンで練習したのでは?
自動車教習所の教習車は、現在でも5ナンバーセダンが多い。
ちょっとおしゃれな都市部の教習所では、3ナンバークーペやSUVを準備するところもあるが、都市部から離れると、まだまだコンフォートが活躍している。
現在、自動車運転免許を保有している人の多くは、5ナンバーセダンで練習し、免許を取得したはずだ。
車両感覚の掴みやすい小さなクルマが、日本の狭い道路にフィットするから、5ナンバーセダンが教習車として使われてきたのだと思う。
最近は、幅の広い道路を作るための土地区画整理事業なども進みつつある。
一方で、ひとたび住宅地に入ると、まだまだ道幅4m以下の道路が多いのだ。
3ナンバー車では、車幅がありすぎて4m道路でのすれ違いも難しい。
道幅ギリギリの端まで寄せて停車し、交互通行のように譲り合う光景をよく見かける。
日本の道路事情を考えれば、5ナンバー車であることが自分のためになり、周りのクルマのためにもなるのではないだろうか。
スムーズな道路利用を考えれば、5ナンバー規格内のクルマが、もっと普及する必要があると思う。
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