TOYOTA GAZOO Racingのファンイベント、GRフェスティバル沖縄が沖縄県豊見城市にある美らSUNビーチで開催され、モリゾウさんはデモランで縁石ヒットの爆走りの大サービス。地元出身の国仲涼子さんやMAXも登場するなど、集まった1万1000人が大満足の1日だった
文:ベストカーWeb編集部/写真:西尾タクト、ベストカーWeb編集部
■縁石2個が吹っ飛んだ! モリゾウさんの過激な走り
2023年フィリピンやタイで大いに盛り上がったGRフェスティバルを沖縄でやってみよう。モリゾウさんの発案でラリーチャレンジ沖縄の前日となる3月16日にGRフェスティバル沖縄が開催された。
モリゾウさんからスタッフに与えられたミッションは2つ。クルマ好きを増やすことと笑顔をふやすことだ。「そのためなら何をしてもかまいません! 私が責任者です」とモリゾウさんはスタッフに発破をかけてイベントがスタートした。
デモランに最初に登場したのは沖縄生まれでスーパー耐久などでも活躍する翁長未実選手が乗るLFAのニュルブルクリンクパッケージ。わずか50台しか販売されなかった至宝に乗るとあって翁長実希選手は緊張気味だったが、直線の加速ではV10サウンドを楽しんだ様子で「地元でこんなに素敵なお祭りができて、ほんとうにうれしいし、感謝しかありません」と笑顔で答えてくれた。
会場が那覇空港にほど近い美らSUNビーチとあって、ひっきりなしに旅客機が上空にやってくるが、その音をかき消すような爆音が轟き、モリゾウさん運転のGRヤリス ラリー1が姿を見せる。
イベントには米軍関係者も多く訪れ「MORIZO!」と声援が上がる。そんな声援を浴びモリゾウさんは、お客さんの熱気に包まれながらGRヤリス ラリー1を操り、いつも以上の派手なドリフトパフォーマンスで観客を盛り上げる。
と、その時リアタイヤがヒット、硬い縁石2つが吹っ飛んだ! その瞬間をとらえたのがこの写真だ。
「(ラインが)膨らんだな! と思ったら当たっちゃった」とモリゾウさんは笑顔で話すが、クルマは何ともなく、むしろGRヤリス ラリー1の頑丈さをアピールしたカタチになった。
吹っ飛んだ縁石にモリゾウサインを書いて笑顔で記念写真。間違いなくお客さんから笑顔がこぼれた瞬間だった(笑)。
■デモランあり、ライブあり、家族みんなで楽しめた
女優で地元出身の国仲涼子さんがMCを務め、ダンスボーカルユニットのMAXがライブを披露するなど、子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで3世代が楽しめたGRフェスティバル沖縄。特に小学生以下の小さなお子さんが旗を振り、楽しそうに応援している姿が印象的だった。
鉄道がなくクルマ社会の沖縄は潜在的にクルマファンが多い土地柄だが、今回のフェスティバルには1万1000人が来場した。5000人が目標だっただけに関係者も驚いた。ちなみに2月に沖縄セルラードーム那覇で開催されたプロ野球のオープン戦の観客は1万4000人ほど。有料と無料の差はあれど、関心の高さがうかがえる。
GRカンパニーの高橋智也プレジデントも、「沖縄の皆さんに喜んでいただけたようでほんとうにうれしい。しっかりと準備いただいた沖縄トヨタさんにも感謝いたします」と大きな手ごたえを感じたようだ。
GRフェスティバル沖縄はモータースポーツの楽しさを自然な形で伝えることができたいいイベントだった。地方自治体と協力し全国いろいろなところで開催できれば、自動車好きが増え、未来の自動車好きも育っていくはずだ。
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