ロードスターオーナー、ピストン西沢がRSを斬る!

ロードスターオーナー、ピストン西沢がRSを斬る!

 2015年5月に発売になったロードスターにスポーツグレードRSが追加された。自身もSスペシャルパッケージオーナーであるピストン西沢が、「なんだよ。俺に黙ってそんなグレード追加しやがって!」と朝5時起きで試乗会のある静岡県修善寺に向かった

TEXT/ピストン西沢 PHOTO/池之平昌信


ロードスターRSに試乗したぞ!!

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ビルシュタインダンパーのおかげで接地感が向上、ドリフトもしやすくなったゾ(クローズドコースで試したよ)

 こんにちは、ピストン西沢です。ベストカーが新型ロードスターRSの試乗会に行きましょうと誘ってきた。いち早くロードスターを手に入れた俺としちゃ、追加グレードの出来は気になるところ。ラジオの本番があるから、往復5時間かけて、滞在は2時間という強行軍。さすがはベストカー。

 注目はなんといってもビルシュタインダンパーになった足回りがどうか? というところ。従来のモデルは乗り心地がいいんだけど、スポーツ走行では足が負けちゃうこともしばしばという点は、俺以外も指摘しているとおり。

 ただし、街中から峠での人馬一体感は強い。RSはそこがどうかがすべてでしょう。

 RSに乗りすぐに足の変更の効果がわかる。リアが沈まず、すぐに加速する。コーナーではアクセルを抜いた時に、リアがふっと浮くような感じがあって、従来のモデルよりもアクセルレスポンスがすごくよくなったことがわかる。

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唯一の不満はスポーツドライビングで攻めた場合、タイヤの剛性が足りないこと。タイヤを変えればさらに楽しめると思う

 特別にクローズドコースで横向けてみたさ。するとどうよa これまでのモデルだとフロントが持ち上がりすぎて、接地感が乏しくなり、行きたい方向が大雑把だったのが、RSは違う。ちゃんと細かいコントロールも受け付けるではないか。

 ハンドリングの正確性、アクセルの応答性ともによくなっているじゃないか。この足もらって帰って俺のロードスターに付けちゃいたいぞ。

 ディスクが大型化されたブレーキはどうか? 

 こいつはサーキットじゃないから効きがよくなったかどうかまではわからないけれど、剛性感が上がっていて確実にフィーリングが向上している。

ハンドリング以外も底上げが盛りだくさん

 レカロと共同で開発したシートにも感心した。お尻の座りがいい、コーナリング中でもずれていかない。これなら長距離走っても疲れないんじゃないかな。ナッパレザーとアルカンタラを組み合わせた表皮も高級感がある。これ、運転席のほうだけでもくんないかな

 ロードスターオーナーを悔しがらせることはまだあって、インダクションサウンドエンハンサーという装置がそれ。アクセル操作に合わせてダッシュボードから気持ちのいいエンジンサウンドが聞こえてくるじゃない。

 もともとロードスターのサウンドはいいんだけど、こいつが付いたおかげで、スポーツカーっぽい太いサウンドが楽しめる。レコード大賞もらったこともある俺が言うんだから間違いないだろ

 そんな訳で、ロードスターRSは俺のSスペシャルパッケージを100点満点にすると、悔しいけれど115点はあげられそう。

 なんだよ、最初から出してよと開発主査の山本修弘さんに文句を言うと、「いや、みんなアフターで付けられるようにします」だって。

 商売がうまいんだか、へたなんだか(笑)。現ロードスターオーナーにはビルシュタインだけでも、価値あるゾと断言して終わり。

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