「もっとイイクルマ作り」を目指して、現行型プリウスが採用したのがトヨタのクルマ構造改革である「TNGA」。
このTNGA搭載車の第2弾として、2016年12月に登場したのがトヨタC-HRである。
このC-HRも登場から間もなく3年を迎えようとしており、マイナーチェンジのタイミングが近づきつつある。そこで、今回はコンパクトSUVのヒットモデルであるC-HRの中古車事情に迫ってみる。
文:萩原文博、写真:トヨタ、ホンダ、ベストカー編集部
CH-RとはどんなSUVなのか
C-HRはグローバルモデルとして世界中で販売されるコンパクトSUVで、全長4360mm×全幅1795mm×全高1550mm(4WD車は1565mm)とFF車は都心部に多く存在する立体駐車場に対応した優れたパッケージングを採用している。
外観デザインはトヨタのフロントマスクのデザインアイコンであるキーンルックをさらに進化。さらに「センシュアルスピードクロス」をキーワードにスピード感のあるキャビン形状、彫刻的な面造形など個性的な外観が特徴となっている。
インテリアは質感・形状・色など細部にこだわる大人の感性に響くデザインを追求し、メーターを中心とした操作パネルをドライバーに向けて配置するなどドライバーオリエンテッドな室内空間を実現している。
スタイリッシュなクーペデザインを採用しているため、リアシートのタイトな居住性やラゲージスペースの狭さが多くのメディアが指摘した。メディアの評価を覆すかのように、2017年のSUV販売台数No.1に輝いた。
それでは、C-HRの中古車事情について紹介しよう。
中古車市場においてのC-HRの立場はいかに
現在、C-HRの中古車の流通台数は約1700台、同じコンパクトSUVの人気モデルで2013年に登場したホンダヴェゼルが約2900台なので、C-HRの中古車の豊富さがよくわかる。C-HRの中古車の流通台数は3カ月前が約1300台だったので、あっという間に約400台も増加している。
また、中古車の平均走行距離も約1.2万kmから約1.7万kmまで延びたこともあり、平均価格は3カ月前の約240万円から約235万円へと緩やかな値落ち基調となった。
流通台数が増加中でなおかつ値落ち傾向となっているC-HRの中古車は絶好の買いのタイミングとなっている。
C-HRの中古車についてさらに詳しく見てみると、2019年式で、走行距離500km以下といういわゆる未使用車と呼ばれるクルマが約110台流通している。グレードはハイブリッド1.8S LEDパッケージが最も多く、ハイブリッド1.8Gモードネロやブルーノといった特別仕様車が多い。
価格帯は約180万~約300万円(カスタムカーを除く)なので、C-HRの新車購入を考えている人は、条件が合った未使用車を探すと割安な価格で手に入れることができる。
C-HRの中古車全体の価格帯は約160万~約360万円で、修復歴なしの中古車でも約170万から狙えるし、約300万円以上のクルマはカスタマイズ済の未登録新車となっている。200万円以下の中古車も約190台流通しており、走行距離が1万km以下という高コンディション車が多いのも特徴だ。
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