家電量販店で電気自動車を販売する事例は今までにもあった。しかし車両の仕入れに販売会社を通すため、値付けなどでオリジナリティを打ち出すのが難しかった。この流れに一石を投じたのがヒョンデ。ヤマダデンキに直接クルマを卸し、新しいEVの販売方法を実現するという!!
※本稿は2024年5月のものです
文:角田伸幸/写真:ヒョンデ ほか
初出:『ベストカー』2024年6月26日号
■住宅とヒョンデEVのセット販売!?
家電量販店でEVを売る動きは以前からあって、ビックカメラが三菱 i-MiEVを、ヨドバシカメラが電動トゥクトゥクなどを販売してきた。
そんななかにヤマダデンキもいて、これまで三菱 eKクロスEVや日産 サクラを扱ってきたのだが、車両の仕入れに販売会社を通さざるを得ず、値付けなどで大胆な施策が打てなかった。
この流れにヒョンデが風穴を開けた。ヤマダデンキに直接クルマを卸すことで、新しいEVの売り方を実現しようというのだ。
具体的な販売方法だが、ヤマダデンキのグループ企業である住宅メーカー「ヤマダホームズ」の住宅とのセット販売を狙う。
近年住宅は太陽光発電やオール電化など、電気との関わりが増している。この関係のなかにEVを紐づけて、太陽光充電やバックアップ電源といった利便性を売り込み、住宅全体の付加価値を高めるのが狙いだ。
取り扱い車種だが、ヒョンデの最新モデルであるコナとアイオニック5が対象となる。メーカーからの直接仕入れとなるため、価格面でも柔軟な施策が打ち出せそう。家といっしょにEVを買う時代が来る?
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