新井大輝選手は5年ぶりのグラベルイベントに挑む。第1~5戦までミッションブローなどトラブルが続いていたが第6戦の北海道でも予想外なトラブルが続出!? 車両トラブルから牽引車の故障まで!! 無事に走行できるまでに仕上げられるのだろうか。
文・写真:新井大輝
■トラブル続きのこれまで……今回こそノートラブルで!
いよいよ5年ぶりのグラベルイベントが明日に迫ってきています。毎回ラリーが終わるたびに反省や次戦へ向けての改善策などをノートに書き出してはおいおいと枕を濡らしながら反省しているのですが、開幕戦からずっと同じ内容を書いていることを1点だけ発見しました。
それは“自身のラリー以外でのイレギュラーは極力無くす”ということです。
ここで具体的に今まで何があったのか振り返ってみると
・第1戦 三河湾:ミッションブロー状態で現地入り
・第2戦 唐津:メカニックが飛行機を乗り間違えて来ず
・第3戦 久万高原:ブリーダープラグ締め忘れ(走らずリタイヤ)
・第4戦 丹後半島:稲葉号のクラッシュ(大破)
・第5戦 モントレー:前日までGRヤリス修理(14日間)
という何かしらホットなイベントがありました。
今回こそは必ずノートラブルの状態でラリーへ臨むぞと気持ちを新たに、グラベル仕様に変更してゆっくり走り出して束の間、アライメントがちゃんと取れない問題が発生してしまいました。
ホイールベースが15mmほど左右差があり、それを直そうとアーム長を変えると左右でキャスター角が変わってしまうという病を抱えていました。
もしかしてボディが歪んでいるせいでしょうか!??←(知ってる)
車高もサスペンションシート一番下げても常に20mmぐらい車高が高く、サファリラリーのようなスペックになってしまいます。
やっぱりボディが歪んでいるんでしょうか??←(知ってる)
落ち込んでいても仕方ないので、ちゃんとマシンが動くかどうか5kmだけ野沢のダートトライアル場でゆっくり試運転してみると今度は別の問題が発生していることに気づきました。
雨がポツポツと降り出したのでワイパースイッチを押すとなんとシュコダ丸のワイパーが微動だにしないではありませんか! どうやら野沢のグラベルを走行する際の振動で古くなった配線が中で断線してしまったようです。
古いマシンなので仕方ないとはいえど、そろそろマシンの寿命が蛍火の如くなっていることを伝えているのでしょうか。しかしあと2戦だけでもシュコダ丸の命の灯火を燃やしていただかないとチャンピオンを奪取できないので頑張ってもらいたいところです。
何を隠そう今回のカムイでのシュコダ丸の大型アップデートはワイパーが動くようになったことです。雨予報が出ているので本当に良かったです(ギリギリ)
■マシンは直った!! でも今後はトレーラーが故障!?
さて前置きが長くなってしまいましたが、今回も例によって例の如く“自身のラリー以外のイレギュラーを極力無くす”プロジェクトは失敗に終わってしまいました。
今回は北海道なのでフェリーで運ばないといけないですが、予約していた八戸港~苫小牧港が前日にDNS(座礁)してしまい、すぐさま青森港〜函館港のフェリーに変更しました。ここまでは割と順調(??)にことが運んでいたのですが青森港50km手前でトレーラーのヘッド車がDNF(故障)するというホットなイベントが図らずしも発生してしまいました。
2台体制で移動していたので何とかもう1台のヘッド車で青森港をピストンすることで函館までは移動できるのですが、そこから先の輸送手段がありません。
片っ端の知り合いに電話をし、最後はSNSで救援依頼を発報させていただきました。
何とか皆様のお力添えのお陰で、函館で車両を貸していただける方と巡り会うことができて本当に助かりました。ありがとうございました!!
またしても公式テスト無しでのぶっつけ本番になりますが、なるべく早い段階でグラベルの良いセットを見つけられるように尽力しますので引き続き金欠レーシングの新井さんの応援を何卒、、、、何卒よろしくお願いします!!
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