エスティマが廃盤となってから4年が経過したが、未だに中古車はかなりの高値をキープ。そう350万円の個体もザラなのだ。ならば復活を!! と思うが、実情は海外からの需要が高いという衝撃の事実が発覚。でもアルヴェルだけじゃ……という気もしなくもなく、ならば北米のシエナを日本に導入しては!? というお話。
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■未だ中古は高値キープ!! 最後のマイチェンモデルが新車並のお値段
トヨタのエスティマといえば、1990年に初代モデルが登場したミニバンであり、エンジンを床下に押し込むというミッドシップレイアウトを持ち、フラットなフロアを実現した“天才タマゴ”として人気を博したモデルだ。
2000年には2代目へとフルモデルチェンジを果たすと一般的なFFレイアウトとなったが、ワンモーションフォルムは継続し、2001年6月には市販ミニバンとしては初となるハイブリッドモデルが追加されたことでも話題を集めた。
そして2006年1月には3代目へとフルモデルチェンジを実施し、2016年6月にはビッグマイナーチェンジを行ってエクステリアデザインを一新。2020年春の終売まで14年以上のモデルライフを誇ったのだが、そんな3代目エスティマが中古車市場で高騰しているというのだ。
■アルヴェルだけはイヤ!? 低走行じゃない個体も高止まり
トヨタの大型ミニバンといえば言わずと知れたアルファード/ヴェルファイアが存在しているが、もしやエスティマのような背の低めなミニバンが再注目されているのだろうか?
たしかに中古車サイトなどをチェックしてみると、フェイスリフト後の後期モデルが総額350万円前後のプライスタグを付けられていることが確認できた。距離も年式から考えると常識的な4万km前後のものとなっており、極端な低走行でもないのに確かに高値安定となっている。
■ならばシエナを日本導入は!? デカすぎるけどアリじゃない!?!?!?
もし、エスティマのようなミニバンが求められているのであれば、現在北米市場を中心に販売されているシエナを導入しても売れるかもしれない。
現在は4代目モデルが販売中のシエナは、2.5Lのハイブリッドをパワートレインに持ち、2021年モデルから販売がなされている。ボディサイズは全長が5m超、全幅も2mに迫る大型サイズとなっているが、ドッシリとした安定感のあるスタイルは確かにエスティマを思わせるものとなっている。
日本で乗るにはやや持て余してしまうサイズかもしれないが、エスティマが再評価されているのであれば導入してもチャンスはありそうだ。
ただ、エスティマの高騰の理由を調べてみると、どうやら日本国内の需要が高まっているというよりは、海外、特に右ハンドル圏のオーストラリアで人気となっているようで、輸出バイヤーの影響で国内相場も上がっているというのが現状のようだ。
特に現在は円安ということもあり、現地の通貨での価値は変わらないものの、日本円の価値が下がってしまっていることも相まって更なる高値安定となっているのが実際のところで、エスティマ復活が待たれているワケではなさそうだ。
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