テールレンズやウインカーレンズの壊れ方、欠損、ヒビ割れにも様々なパターンがある。ここでは、ウインカーボディ本体に、レンズを引っ掛け固定する突起部分が割れてしまったウインカーレンズの補修再生にチャレンジしよう。また、レンズを固定するボルトのネジ山がナメてしまったときの、ネジ山再生も実践 しよう。
文/たぐちかつみ
瞬間接着剤にはタイプがあるので用途を使い分けよう
まずは徹底的に患部の脱脂洗浄。ピンセットの汚れも除去しよう

ウインカー本体にレンズの突起部分を引っ掛けてビスで固定するタイプの場合、引っ掛け部分が割れてしまい、紛失=欠落欠損するケースも多い。そんな修理患部の接着にも、瞬間接着剤が高性能を発揮する。どんな接着剤を利用する際にも、患部の脱脂洗浄=汚れ落としは必須だ。処方を間違えなかったのに、接着力が弱い原因の多くが「患部の脱脂洗浄不良だと思われます」とはプロの意見だ。

ピンセットで欠落部分を押さえ付けながら形状復元しよう。レンズをウインカー本体にセットする際、乱暴に扱ってしまうと、この手の引っ掛け突起は簡単に欠けてしまう。ピンセットで保持し、まずは安定するのを待とう。
「硬化凝固促進スプレー」は、吹き付け過ぎると良くない

旧車や絶版車用の旧いレンズ類の場合は、凝固スプレーの直接塗布によってオゾンクラックを増してしまう可能性もあるそうだ。ここでは、ティッシュにスプレーして、ティッシュ越しに息を吹きつけて間接的に硬化促進してみた。
ナメたネジ穴の中に接着剤を垂らして硬化させよう

レンズに限らずアクリル部品の「ネジ山ナメ」や欠落箇所の再現にも瞬間接着剤が使える。ナメたネジ山部分に接着剤を流し込み、凝固促進スプレーを塗布した後にネジを締め付ければ、ネジ山の切り直しも可能だ。PE/ポリエチレン系は接着に不向きなので、ハンダごてを利用してネジ山を溶かして再生するのが良い。
- ポイント1・瞬間接着剤には用途別特徴があるので修理内容に応じて使い分けよう
- ポイント2・欠損部品を指先で持つと皮脂で汚れてしまい接着強度が低下する。脱脂洗浄したピンセットを効果的に利用しよう
- ポイント3・レンズをセットした時に邪魔にならない部分へリブを立てることで突起形状でも再現できる
レンズを締め付ける部分の欠損欠落修理およびクラックの接着補修はリポートしたが、ここでは、ウインカーボディにレンズの突起を引っ掛けてから、レンズを固定するタイプのウインカーレンズを修理再生してみよう。モデルによっては、突起部分を引っ掛けながら、さらにもう一箇所の突起をボディ本体へ「カチッ」とハメ込み、レンズを固定するタイプのウインカーもある。
このようなタイプのレンズは、脱着を繰り返すことによって、いつしか引っ掛け部分となる突起を欠損欠落させてしまったり(壊してしまう)、ハメ込み部分の突起が削れて摩耗し、引っ掛けが甘くなってしまうこともある。走行振動によって、レンズが外れてしまうケースもあるだろう。そんな際にも、アクリル系素材のウインカーレンズなら、瞬間接着剤を利用して、修理再生することができる。
どのような修理箇所でも共通して言えるのが「患部の脱脂洗浄」は徹底して行うことだ。作業レクチャーを頂いたモデルクリエイトマキシの板橋さん によれば「欠損欠落した部品を慌てて接着しようとしても、患部周辺や欠落接着面が汚れている状況では、接着力は半減以下になってしまいます」とお話ししてくれた。接着作業前には、接合部分の組み合わせ確認を行うが、その際には、綿棒を使って接着部分を脱脂洗浄するのが重要だそう。綿棒にパーツクリーナーやアルコールを浸して、患部をスーッと拭き取ると、想像以上に黒い汚れが綿棒に付着してくるものだ。
ネジ山がナメてしまった際にも、瞬間接着剤でネジ山再生を行うことができる。欠損欠落している際には、ゼリー状瞬間接着剤を利用して肉盛りしつつ固め、再度、ネジを締め付けてネジ山を立てることも可能なので、覚えておくと良いだろう。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/maintenance/591509/
瞬間接着剤「低粘度」「耐衝撃」を使い分けて、補修部を強度アップ!【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/591509/591516/





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