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ニュージーランドで10年ぶりに開催されるグラベルラリーで表彰台の最上段を目指す

配信元:TOYOTA
ニュージーランドで10年ぶりに開催されるグラベルラリーで表彰台の最上段を目指す
 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、9月29日(木)から10月2日(日)にかけてニュージーランドで開催される、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・ニュージーランド」に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦。10年ぶりに開催される南半球のグラベル(未舗装路)ラリーで優勝を獲得すべく、チーム一丸となって臨みます。
 
2022 GR YARIS Rally1 HYBRID2022 GR YARIS Rally1 HYBRID
 
 前戦アクロポリス・ラリー・ギリシャはチームにとって残念な結果となりましたが、それでも依然マニュファクチャラー選手権では63ポイントのリードを確保しています。また、ロバンペラはドライバー選手権で2位のオィット・タナックに53ポイント差をつけており、今回のニュージーランドでさらに差を8ポイント以上拡げることができれば、自身初のドライバーズタイトルを獲得することができます。
 
 今大会では、オジエが4戦ぶりに出場し、TGR WRT Next Generationからエントリーの勝田も含めて4人のドライバーがGR YARIS Rally1 HYBRIDでニュージーランドに挑みます。そのうちニュージーランドの出場経験があるのはオジエのみであり、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamとしては初めてのチャレンジとなりますが、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは2010年大会でオジエと大接戦を演じて優勝するなど、このラリーでの実戦経験を持っています。
 
 ラリー・ニュージーランドは1969年に初めて開催され、1977年にWRCのシリーズに加わりました。非常に人気のあるラリーでしたが2012年大会を最後にWRCとしては行われておらず、今回は10年ぶりのWRC開催となります。
 
 ラリーの舞台となるのはニュージーランドの北島で、サービスパークは国内最大都市オークランドのウォーターフロントに置かれます。ラリー・ニュージーランドのステージはグラベルとなり、路面は非常にスムーズ。リズミカルな中速コーナーが続き、外側部分が高くなっているバンク状のコーナーも多いため、それをうまく利用することで高い速度でコーナリングすることができます。
 
 ラリーは9月29日(木)の夕方、オークランド博物館前でのセレモニアルスタートに続き、全長1.78kmのスーパーSSで競技がスタート。2日目の30日(金)は、オークランドから南に150km程度離れた「ラグラン」の周辺で、伝統的な3本のステージを各2回走行。午前と午後のステージの間にミッドデイサービスは設定されず、タイヤフィッティングゾーンでの簡単な整備作業のみで一日を走ることになります。
 
 なお、6本のステージの合計距離は158.56kmと、競技全体の半分以上の距離を走行する長い一日となります。3日目の10月1日(土)は、オークランドの北側エリアで3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。最終日の2日(日)は、オークランドの南東エリアで2本のステージを各2回走行し、そのうちSS15の再走となる最終ステージのSS17は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。
 
 ステージは全部で17本、合計279.80kmとWRCとしては比較的短いステージ距離での戦いとなりますが、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1379.97kmに達します。
 
ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)

 再びニュージーランドに行くのが個人的にとても楽しみですし、チームとしても楽しみにしているラリーです。前戦ギリシャの結果ははもちろん残念でしたが、今後同じようなラリーで強く戦うための教訓を得ました。ラリー・ニュージーランドは、ギリシャとは全く異なるタイプのグラベルラリーです。
 
 路面はスムーズで、高速で流れるような道が多くあり、コーナーは内側に傾きバンクのようになっているので、クルマとダンスをするような感覚を味わうことができます。WRCの他のイベントと比べて独特で、本当に素晴らしいステージです。2010年にセバスチャンと接戦の末優勝することができたのは、とてもいい思い出です。セバスチャン以外のドライバーにとっては新たなチャレンジになりますが、きっと彼らもニュージーランドのステージを楽しむことができると思いますし、もう一度優勝争いができると確信しています。

 

セバスチャン・オジエ / ベンジャミン・ヴィエラ(左から) セバスチャン・オジエ / ベンジャミン・ヴィエラ

 

セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 HYBRID 1号車)

 良い休暇期間を経て、シーズンの最後を飾る3戦にGRヤリスで復帰できることにわくわくしています。ラリー・ニュージーランドは、今年ぜひとも出場したかったラリーのひとつです。過去に一度だけ2010年の大会に出たことがあり、最終コーナーでスピンをしてヤリ-マティに優勝を譲るまでは接戦が続いていました。
 
 その時は残念な気持ちでしたが、数週間後にWRCで初めて優勝することができました。このラリーはとても美しく、世界でも最高のステージがいくつもあります。しばらく休んでいたので、すぐにリズムを取り戻すのは簡単ではないと思いますが、いつものように優勝を目指し、チームが最高の結果を得られるようにサポートしたいと思っています。
エルフィン・エバンス / スコット・マーティン(左から) エルフィン・エバンス / スコット・マーティン

 

エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)

 ニュージーランドに初めて出場することになり、とても興奮しています。このイベントについては、素晴らしい話をたくさん耳にしてきましたし、特にステージについては、挑戦しがいがあるものだと聞いています。もしみんなが言っていることが本当であるならば、きっと楽しめるでしょうし、いいラリーを戦うことができるのではないかと期待しています。
 
 このような新しいイベントに向けて準備をするのは決して簡単なことではないですし、ヨーロッパ以外の国でテストを行うことは禁じられているのでなおさらですが、ヤリ-マティやセバスチャンから過去に出場した時の経験談を聞くだけでなく、昔のステージが映っている映像を見るなどして、どのようなラリーになりそうなのか、理解しようとしています。
カッレ・ロバンペラ / ヨンネ・ハルットゥネン(左から) カッレ・ロバンペラ / ヨンネ・ハルットゥネン

 

カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)

 ラリー・ニュージーランドに出場するのが本当に楽しみです。ニュージーランドという国やラリーについては、いい話や、いかにステージが素晴らしいかといったことばかり耳に入ってきます。準備のために、手に入る限りの映像を見てステージの概要を把握し、どのようにクルマを仕上げたらいいのかを、現地に行く前に理解しようとしています。
 
 ここ数戦に関しては理想的なラリーではありませんでしたが、改善すべき点は分かっているので、もっとペースを上げてなおかつ快適に走れるように一生懸命努力しています。今回のニュージーランドでも出走順トップでステージに臨むことになりますが、いいペースで走り、イベントを楽しみ、良い結果で戦いを終えたいと思っています。
 
2022年ラリー・ニュージーランド Map2022年ラリー・ニュージーランド Map
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