2025年新型YZF-R3がウイングレット付きの新デザインに刷新! 新型YZF-R25と共に国内導入も確実か

2025年新型YZF-R3がウイングレット付きの新デザインに刷新!  新型YZF-R25と共に国内導入も確実か

 日本ではYZF-R25のアッパーモデルとして展開されているYZF-R3の2025年モデルがヨーロッパで発表された。大幅に各部がリファインされた新型R3の各部を、ヨーロッパ仕様で紹介していく。

 
文/後藤秀之 Webikeプラス編集部
 

新しい時代の250ccスポーツバイク戦線に投入されたYZF-R3/25

 250ccクラスにロードスポーツバイクと呼べるモデルが復活したのは、2008年に登場したカワサキのNinja250Rだった。スチールフレームに並列2気筒エンジンという、最盛期のレーサーレプリカと比べると物足りなさを感じたNinja250Rだったが、大方の予想に反して大ヒットモデルとなる。250ccクラスのスポーツバイクに目があることが証明され、各メーカーは新しい時代のスポーツモデルの開発を進めることとなる。

 ヤマハはYZF-R25を2014年に日本市場に投入し、翌2015年には上級モデルとなるYZF-R3もデビューする。日本では車検制度の関係もありYZF-R25がメインとなるが、本来はR3の方がグローバルモデルとして開発され、世界各地で販売されている。この2車種は車体を共有する兄弟車であり、R3のエンジンがボア×ストロークが68×44.1mmの321cc(※ヨーロッパ仕様表記)、R25が60×44.1mmの259ccのエンジンを搭載している。

 2019年には大幅な変更が加えられてボディデザインを一新。フロントフォークが41mm径の正立タイプから37mm径の倒立タイプに変更され、フル液晶ディスプレイを採用したメーター、LEDヘッドライトなどが採用された現行のスタイルへとモデルチェンジされた。

 そんな現行モデルも発売から5年目となり新型の噂が出始めていたが、10月9日にヨーロッパでニューモデルとなるYZF-R9と共に新型YZF-R3が発表された。

 

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YZF-Rシリーズの最新デザインが与えられ、スポーティなイメージを強めた新型R3はサーキットでも活躍が期待される。

 

 

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「毎日乗れるスーパーバイク」というR25/R3のコンセプトは継承され、ポジションはスポーツバイクとしてはアップライトに設定されている。

 

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逆スラントノーズを採用したフロント周りが特徴的な、初代YZF-R3。グローバル展開され、成功した軽量級スポーツモデルだ。

 

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二代目にモデルチェンジし、フロントに倒立フォークを装備。フロントデザインは当時のYZF-R1を受け継ぐものに変更された。

 

 

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今回登場した三代目では、よりシャープになったヘッドライトや、モトGPマシンから受け継ぐウイングレットなどが与えられた。

 

 

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R3と同時に発表された、CP3エンジンを搭載するYZF-R9。R1なみに低いハンドル位置からも分かるように、より本格的なスポーツモデルとなる。

 

 
 
 

より洗練された新しいYZFシリーズのデザインを採用

 まず、新型YZF-R3のデザインから見ていこう。新しいYZF-Rシリーズに採用され、同時発表となったYZF-R9にも採用されたセンター部分に設けられたダクト部分にプロジェクターヘッドライトをビルトインし、両サイドにLEDのヘッドライトとポジションライトが配置されたデザインを採用。

 

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ヘッドライトはセンターにプロジェクターライトを、サイドにLEDライトを配置する最新のYZF-Rシリーズデザインとなる。

 

 特徴的なエアダクトの下には、ワークスレーサーYZF-M1由来のウィングレットが新たに装備される。このウイングレットはシートエンドに設けられたテールウイングや新しいボディワークと連動して、空気が車体に沿って流れる際に最大限の空力効率を発揮するようにデザインされている。

 

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大きく張り出したダクトとウイングレットは、モトGPマシンからのフィードバックによってデザインされる。

 

 

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シートカウル部分にもウイングがデザインされる。これも最新のモトGPトレンドを取り入れた装備だ。

 

 シート幅は最大6mm、サイドカバーが最大13mmスリムになったことで脚を遮るボディワークが減ったことと、780mmと低めに設定されたシート高によって足つき性が向上。燃料が満タン時の車重が169kgと軽量なこともあり、扱いやすさに磨きがかかっている。

 

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シートやサイドカバーのデザインを絞り込んだことと、低めに設定されたシート高によって足つき性が向上している。

 

 

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シャープさを感じさせるサイドビュー。フレームや足回りなどは先代ベースとなるため、ディメンションは大きく変わらないようだ。

 

 

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ウイングレットとダクトのデザインによってボリューム感のあるフロントに対して、リアは絞り込まれたデザインとなる。

 

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メインカラーはYZF-Rシリーズのイメージカラーともなっているアイコンブルー。

 

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もう一色用意されるのが、最小限のグラフィックとアクセントを備えたミッドナイトブラック。

 

エンジンとシャシーは先代ベースだが、各部の改良で扱いやすさを向上

 エンジンは基本先代のものがベースとなっており、4ストローク水冷DOHC2気筒の321cc。最大出力は42PS/10750rpm、最大トルク29.5N・m/9000rpmで、スペック的にも大きな変化はない。フレームは改良が加えられた軽量でバランスの良いスチール製ダイヤモンドフレームを採用。フロントフォークに37mm径の倒立タイプを組み合わせることで、コーナリングやブレーキング時にフロントエンドから優れたフィードバックが得られる。

 

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エンジンは321ccの並列2気筒で、スチール製のダイヤモンドタイプフレームに搭載される。

 

 新型R3のパフォーマンスに関して特筆すべきはとしては、アシスト&スリッパークラッチが搭載されたことである。これによりギアシフトがスムーズになり、ダウンシフトもシームレス化。さらにオプションのクイックシフトシステム (QSS) を組み込むことで、より高速でスムーズなアップシフトを実現することができる。また、標準のクラッチシステムよりも少なくとも17%レバー操作が軽くなり、クラッチレバーをハンドルバーに5mm近づけたことで、手の小さいライダーでも走行中の操作が楽になることで疲労を最小限に抑えることができる。

 

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アシスト&スリッパークラッチが採用されたことと、クラッチレバーが5mm近づけられたことでクラッチのコントロール操作が楽になっている。

 

 メーターは新デザインのフル液晶ディスプレイタイプで、「MyRide」アプリ によるスマートフォン接続が可能となっている。これによってユーザーはバイクに関する豊富なデータを得られるほか、メーター内に通話やテキスト、電子メールの通知などが表示されるようになる。

 

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メーターは新デザインのフル液晶ディスプレイタイプ。スピードは数字で、エンジンの回転数はバーで表示される。

 

 アプリにはバイクを最後に駐車した位置や燃料消費量、エンジン回転数とスロットル開度、加速率、エコフレンドリー・ライディング・インジケーターなどが表示される。さらに、他のMyRide ユーザーと比較してライドをランク​​付けしたり、ライダーが新しい旅に出発するたびにマップルートや平均速度、天気と気温、高度などを含むパーソナルライディングログを作成することができる。また、スマートフォンの充電に欠かせないUSB-Aタイプポートも標準装着されており、実用面においても高いレベルに仕上げられている。

 

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もはや必需品となったUSBポートはAタイプが標準で装備される。防水カバーも取り付けられているので、雨天時も安心だ。

 

 国内向けとしては当然250ccのYZF-R25も用意されることになるが、排気量以外はほぼこのままの仕様でリリースされる可能性が高い。R3同様の各部のアップグレードによって、新たなフェーズに入るであろうYZF-R25にも期待したい。

 

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国内には今までと同様にR25との二本立てで導入されることになるだろう。発売時期などはまだ未定だが、情報が入り次第Webike+でもお伝えしていく予定だ。

 

YZF-R3主要諸元(2025・ヨーロッパ仕様)

・全長×全幅×全高:2090×735×1140mm

・ホイールベース:1380mm

・シート高:780mm
・車両重量:179kg

・エジンン:水冷4ストロークDOHC4バルブ2気筒321cc

・最高出力:30.9kW(42PS)/10750rpm

・最大トルク:29.5N・m(3.0kgm)/9000rpm

・燃料タンク容量:14L

・変速機:6段リターン

・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=110/70-17、R=140/70-17

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/411518/

2025年新型YZF-R3がウイングレット付きの新デザインに刷新! 新型YZF-R25と共に国内導入も確実か【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=411518

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