35℃以上の猛暑日、40℃以上の酷暑日がまもなくやってくる。2025年6~8月におけるJAF出動回数を見るとダントツで1位となったのは過放電バッテリー、いわゆるバッテリー上がりだ。そこで、バッテリーにトラブルが起きないチェック方法から、バッテリーを長持ちさせるためのコツまで解説していこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ画像=tarou230@Adobe Stock)
バッテリーの寿命を縮めるクルマの使い方とは
2025年6~8月におけるJAFの出動回数を見るとダントツ1位は過放電バッテリー(バッテリー上がり)となっている。7月のデータを見ると、バッテリー上がりは5万757件、全体の29.62%、3位の破損/劣化バッテリーの1万3955件、全体の8.14%を合わせるとJAFの出動回数全体の37.8%、実に4割弱に達しているのだった。
これだけ自動車が進化している現代においてもなお、なぜバッテリー上がりが頻発しているのだろうか? ではまずバッテリーの寿命を縮める原因はなんだろうか?
自分は普段クルマに乗っていないので、バッテリーを使っていないという人がいるかもしれない。しかし、これは大きな間違い。クルマに乗っていないと、バッテリーは放電しっぱなしになるのだ。
バッテリーは走行中にオルタネーターから充電されるが、短距離の連続走行だと十分な充電が行われないことがある。特に通勤や買い物、ちょっとした移動だけで終わる日が続くと、充電量より放電量の方が大きくなり、知らない間にバッテリーが弱ってしまうことがある。
オルタネーターはエンジン回転数に応じて発電するため、短時間走行ばかりでは効率よく発電されず、結果的にバッテリーに蓄えられる電力量が不足しがちだ。このような状況が続くとバッテリーの寿命も縮まってしまう。
そこでオススメしたいのが、週に1回程度、20〜30分程度の連続走行だ。これによりバッテリー内部にしっかりと充電が行われ、エンジン始動に必要な電力を十分に蓄えることができる。この“充電走行”を日常化することで、バッテリーの劣化スピードを緩やかにし、寿命を延ばす効果が期待できる。
バッテリーの寿命を縮めるクルマの使い方として以下に挙げてみたがこれに合致していないだろうか。
■1日に何度もセルモーターを使っている(放電過多)
■夜間しかクルマを使わない(充電不足)
■雨天時しかクルマを使用しない(放電過多)
■消費電力の大きな電装品を装着している(放電過多)
■いつも渋滞路を走行している(充電不足)
■ハイパワーなカーオーディオを付けている(放電過多)
■1度に走行する距離が少ない(充電不足)
■たまにしかクルマを使用しない(充電不足)
■規定より容量の小さいバッテリーを付けている(容量不足)
バッテリー状態を知るには、まずは日常点検を習慣化することが重要だ。バッテリーは外装だけ見ても本当の状態はつかみにくいが、端子の状態や周囲の汚れ、液量(開放型の場合)などを定期的に確認しておくと“予兆”をつかめるようになる。
確認してほしいのがバッテリー液量。本体側面のUPPER LEVELとLOWER LEVELの間に液面があるか確認する。電圧に関しては、測定するにはテスターなどの計器が必要になるため、たとえばエンジンの掛かりが悪くなった、パワーウインドウの動きが鈍くなったなどの症状が出た場合は、一度専門店でチェックしてもらうといいだろう。
正確な点検は整備工場やカー用品店でも可能だが、日常的なチェックは無料でできる場合もあり、自分でできる範囲は積極的にやっておきたい。
バッテリー端子を確認し、サビや白い粉(硫酸鉛)が付着していないか、プラス端子やマイナス端子に腐食や金具の緩みがないか確認。端子に手で触れて動くようなら増し締めをするとともに、バッテリー上面にあるキャップの通気口まわりの落ち葉や埃などの汚れをできる範囲で取り除いておくことも重要。
また、バッテリーがメーカー推奨の交換時期に近づいているかも意識したい。
前回の交換時期を記録しておき、専門店でチェックしてもらうタイミングをつくるのが安心だ。専門店の無料点検やロードサービス加入も安心材料として検討したい。



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